田沼意次の失脚、松平定信の台頭...そして寛政改革へ 『べらぼう』の時代背景

田沼意次の失脚、松平定信の台頭...そして寛政改革へ 『べらぼう』の時代背景
松平定信・白河楽翁像(南湖神社 福島県白河市) 大河ドラマ『べらぼう』では、将軍・家治の死後、政治情勢がめまぐるしく変わる。田沼意次が失脚し、江戸で米騒動が起こり、そして...複雑な時代背景を、歴史家の安藤優一郎...
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松平定信・白河楽翁像(南湖神社 福島県白河市) 大河ドラマ『べらぼう』では、将軍・家治の死後、政治情勢がめまぐるしく変わる。田沼意次が失脚し、江戸で米騒動が起こり、そして...複雑な時代背景を、歴史家の安藤優一郎...
大河ドラマ『べらぼう』によって、江戸時代の経済状況が注目されている。特にドラマでは田沼意次が改革に尽力することから、停滞した社会のようにも見えるかもしれない。しかし経済評論家の岡田晃氏は、江戸時代は高度経済成...
ホワイトハウスで開かれたトルーマン内閣会議の様子。右から4人目がハリー・トルーマン大統領、その左隣がジェームズ・バーンズ国務長官(写真:米国国立公文書館所蔵、1945年8月10日、Wikimedia Commons) ポツダム宣言は...
幕末の長州藩の志士として活躍した久坂玄瑞は、吉田松陰と出会い、彼の義弟となることで、運命を大きく変えていく。そもそも、二人は如何にして出会い、なぜ、松陰は久坂玄瑞を義弟に迎えたのか。そして、その後の二人の関係...
原爆投下直後の広島(写真:米国国立公文書館) 米国が日本への原爆投下を決定した背景には、戦後の国際秩序を見据えたソ連への外交的圧力があった、という見方がある。本稿ではこの「核外交説」の真相について、戦争終結...
2026年度の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で注目されている豊臣秀長。兄・秀吉を支えた名脇役として知られているが、彼の存在の大きさは、彼の死後の豊臣政権を見ると、より一層、鮮明になる。 歴史家の安藤優一郎氏が、秀長...
1945年2月に行なわれたヤルタ会談。左からウィンストン・チャーチル英首相、フランクリン・ローズヴェルト米大統領、ソ連最高指導者ヨシフ・スターリン(写真:米国国立公文書館) 米国は、日本との戦争をどのように終結...
武田信玄は父・信虎から疎まれ、廃嫡の危機にあったが、クーデターを起こして、父を追放する。 だが、その成功の裏には、弟・信繁の動向が大きく左右していた。 歴史家の安藤優一郎氏が、信玄がクーデターを起こすに至...
1944年6月19日、戦闘の初期段階で日本軍の爆弾が、米空母バンカーヒルのすぐ横で爆発した(Naval History and Heritage Command, Washington, DC) マリアナ沖海戦で日本海軍が大敗した原因は何だったのか。呉市海事歴史...
セイロン島沖で日本海軍機の激しい爆撃を受け、沈没する航空母艦ハーミスの航空写真 太平洋戦争開戦とともに、日本軍は東南アジアや太平洋各地で一連の攻略作戦を展開した。英国東洋艦隊の行動を封じるべくインド洋作戦を...
始皇帝陵 大ヒット漫画『キングダム』を読み、秦王政、のちの始皇帝に興味を抱いたという方も多いだろう。彼の時代を知るための貴重な史料が『史記』だ。その中には、『キングダム』の主人公・信のエピソードや、秦王政の人...
始皇帝陵の兵馬俑 大ヒット漫画『キングダム』を読み、秦王政、のちの始皇帝に興味を抱いたという方も多いだろう。彼の時代を知るための貴重な史料が『史記』だ。その中には、始皇帝が即位後に行った改革についても記さ...
『吉原大通会』に描かれた蔦屋重三郎(手前の左から2人目、国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公・蔦屋重三郎は、吉原の入り口近くで書店を開店し、後に日本橋に拠点を移すことで...
後鳥羽上皇御影塔(岡山県倉敷市) 承久3年(1221年)、後鳥羽上皇が幕府に奪われた権力を取り戻そうとして起こした「承久の乱」。朝廷は幕府軍の内部分裂を狙うなどの戦略を立てるも、敗北。果たして、勝敗を分けた要因...
勝林寺にある田沼意次の墓(東京都豊島区) 田沼意次は江戸幕府の財政再建を担い、 経済政策を次々と打ち出した。しかし、その手法は「利権政治」という批判も生み、 後世の評価は大きく分かれている。田沼意次の功罪につ...
浅草庵作『画本東都遊』に描かれた耕書堂(国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公・蔦屋重三郎は、吉原の入り口近くで書店を開店するが、そこで販売していたのが「吉原細見」という吉...
『吉原大通会』に描かれた蔦屋重三郎(手前の左から2人目、国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公は、写楽を世に送り出した江戸時代のメディア王・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろ...
大河ドラマ『光る君へ』で注目される『源氏物語』。作者は、いわずと知れた紫式部......といいたいところだが、実は古くから、作者は紫式部だけでなく他にもいたのではないかという、作者複数説があるのだ。著述家の古川順弘...
大河ドラマ『光る君へ』で注目される『源氏物語』。日本を代表する古典だが、その後の日本人にはどのように読まれたのだろうか。著述家の古川順弘氏が、戦国時代の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑に着目し、彼らと『源...
地名はさまざまな状況で命名され、それがいろいろな都合で変化し、追加され、統廃合され、あるいは復活し、またあるものは消えていきます――そう語る地図研究家の今尾恵介氏は、著書の『地名の魔力』で様々な事例を取り上げて...
↑JR松阪(まつさか)駅の駅名標。市名も濁らず「まつさか」だ。(2019年著者撮影) 地名はさまざまな状況で命名され、それがいろいろな都合で変化し、追加され、統廃合され、あるいは復活し、またあるものは消えてい...
↑劉邦の挙兵(河南省永城市場の漢高祖斬白蛇記念碑付設の展示室より) 大ヒット漫画『キングダム』を読み、秦王政、のちの始皇帝に興味を抱いたという方も多いだろう。彼の時代を知るための史料といえば『史記』があ...
↑項羽の故郷「項王故里」(江蘇省宿遷市) 大ヒット漫画『キングダム』を読み、秦王政、のちの始皇帝に興味を抱いたという方も多いだろう。彼の時代を知るための史料といえば『史記』があるが、その中には、始皇帝の死...
大河ドラマ『光る君へ』では、紫式部と清少納言は若かりし頃からの知り合いで、やがて清少納言が紫式部に対抗心を抱くように描かれている。実際の二人の関係はどのようなものであったのか。著述家の古川順弘氏が解説しよう。 ...
ペリー来航に際し、薩摩藩主・島津斉彬は幕府に海防強化の必要性を訴えた。幕末の危機を、単なる領国間の問題ではなく、国家全体の存亡に関わる問題として捉え、積極的な国防体制の構築を提唱していたのだ。斉彬の国家論につ...
↑藩の学校・造士館跡 島津重豪は、将軍家との婚姻関係で薩摩藩の権威を高めた一方、交際費用などにより藩の借財も膨れ上がらさせてしまった。財政難を脱するため、重豪は調所広郷を改革主任に任命。調所は大胆な改革...
大河ドラマ『光る君へ』では、紫式部と藤原道長はたがいに惹かれ合う関係で、中宮・彰子の女房たちも二人の関係を怪しむようになる。実際、史実ではどうだったのだろうか。著述家の古川順弘氏が解説しよう。 ※本稿は、古...
↑伊作城本丸(亀丸城)跡碑。島津義久・義弘も この地で生まれたという。 島津氏の肥後進出は、九州統一への大きな一歩となった。豊薩和平を成立させ、龍造寺氏を打ち破り、島津氏の勢いはますます拡大していく。そ...
地名はさまざまな状況で命名され、それがいろいろな都合で変化し、追加され、統廃合され、あるいは復活し、またあるものは消えていきます――そう語る地図研究家の今尾恵介氏は、著書の 『地名の魔力』 で様々な事例を取り上げ...
↑陳勝・呉広が挙兵した大沢郷の渉故台(写真:筆者、以下同) 大ヒット漫画『キングダム』を読み、秦王政、のちの始皇帝に興味を抱いたという方も多いだろう。彼の時代を知るための史料といえば『史記』があるが、そ...
↑河北省易県の荊軻塔(写真:筆者、以下同) 大ヒット映画『キングダム 大将軍の帰還』を観て、秦王政、のちの始皇帝に興味を抱いたという方も多いだろう。彼の時代を知るための史料といえば『史記』があるが、その...
大河ドラマ『光る君へ』を見ていると、『源氏物語』の主人公・光源氏は、誰かをモデルにしているのではないかと気になる方も多いだろう。果たして、光源氏は実在の人物をモデルとしているのだろうか。著述家の古川順弘氏が解...
『江戸名所図会』に描かれた鶴屋の店先図(国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公は、写楽を世に送り出した江戸時代のメディア王・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)である。彼は...
大河ドラマ『光る君へ』では、一条天皇と中宮・彰子との仲を深めようとする藤原道長の求めにより、紫式部は『源氏物語』を書くこととなる。実際のところはどうだったのだろうか? 著述家の古川順弘氏が解説しよう。 ※本...
(国立公文書館蔵) 大ヒット映画『キングダム 大将軍の帰還』を観て、古代中国の戦国時代に興味を抱いたという方も多いのではないか。その時代を知るための史料といえば『史記』が有名だが、その史書としての真価といえば、ほ...
喜多川歌麿筆『画本虫ゑらみ』[天明8(1788)](国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)は、「浮世絵黄金期」と呼ばれた江戸時代の天明〜寛政...
浅草庵作『画本東都遊』に描かれた耕書堂(国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)。遊郭・吉原で生まれ育ち、その知識を活かして「吉原ガイド...
大河ドラマ『光る君へ』を見ていると、当時の結婚制度がどうなっているのか、気になる方も多いだろう。そして結婚制度を知ることは、『源氏物語』を読解するうえでの鍵ともなる。著述家の古川順弘氏が、『源氏物語』の時代の...
『吉原大通会』に描かれた蔦屋重三郎(手前の左から2人目、国立国会図書館蔵) 2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公は、写楽を世に送り出した江戸時代のメディア王・蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶ...
大河ドラマ『光る君へ』で注意される『源氏物語』。しかしその文体については「読みにくく、難解」とされてきた。だが、文筆家の古川順弘氏はそれについて、紫式部による計算ずくのレトリックとみることもできるという。その...
更新:09月17日 00:05