2015年12月13日 公開
2023年03月09日 更新
今月のお題は「名言」。編集部女子が好きな言葉は、室町時代の歌謡集『閑吟抄(かんぎんしょう】』に収められた一節「何しょうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」。どうせ一生は夢のようなものなのだから、まじめくさっていないで、周りに狂ったと思われようとも自分の好きなこと、信じることをしていれば良い――突き放したような表現の陰にあるメッセージに、励まされます。
初めて知る言葉、耳馴染みはあれど改めてその深意を噛みしめさせられる言葉…数々のご投稿をいただきました。できるだけいろいろな言葉を紹介したいとの思いから、今回は順位付けをせず、アラカルト式に(?)発表させていただきます。まずは、比較的票が集まったものから。
「為せば成る、為さねば成らぬ。何事も成らぬは人の為さぬなり」(上杉鷹山)
最多支持を得たのが、稀代の名君の誉れ高い米沢藩主の人生訓。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」(山本五十六)
昭和の海軍大将が説く「人の育て方」に首肯する人多数。
「是非に及ばず」(織田信長)
本能寺で明智光秀の謀叛を知った信長が放った言葉です。
「面白きこともなき世を面白く住みなすものは心なりけり」(高杉晋作)
幕末の風雲児は、住み「なす」どころか、世を住み「変える」うねりを生みました。
「夢なき者に成功なし」(吉田松陰)
その晋作の師、松陰も数々の名言を遺しています。この言葉はその内の一つですが、実は前置きがあり、「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」。
「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」(夏目漱石)
松陰らが拓いた明治期を生きた文豪は、新時代の自我のあり方を暗中模索しました。
更新:11月21日 00:05