2020年01月01日 公開
2022年07月27日 更新
今回、思わず「なるほど」とつぶやいてしまったのが、室町幕府初代将軍・足利尊氏への票でした。鎌倉幕府の打倒後、京都に新たな武家政権を築いた功績などが評価されたのかと思いきや、ほとんどの票が「文武両道について語っているから」というもの。「『文武両道』と聞いて思い浮かぶ」とすると、そういった視点もありますね。
国内だけでなく、世界史も対象としましたが、やはり馴染みがあるからなのか、ランキングに入ったのは日本史上の人物のみでした。中でも戦国武将が多くランクインしたのは、「武」で活躍する場面が多いからでしょうか……。それでは、今回の結果を細かく見ていきましょう。
第1位は、「二刀流」の剣豪、宮本武蔵! 「剣の腕もさることながら、『五輪書』を記し、絵画も後世に残り、評価されているから」(40代、男性)の意見に、大きく頷く方も多いのではないでしょうか。生涯無敗とされる強さだけでなく、今なお読まれている兵法書『五輪書』や水墨画など、多方面で評価される武蔵。文と武の才を持つという意味でも、まさに「二刀流」ですね。
第2位には、坂本龍馬がランクイン。「文武両道の切れ者」という印象の薄い龍馬ですが、「剣術道場で免許皆伝の腕前に加え、時代や海外文化を理解し、倒幕後の政権構想まで考えたから」(20代、男性)と聞けば、2位という順位にも納得です。
続く第3位は、龍馬の師である勝海舟。神戸海軍操練所の設立や「江戸無血開城」を成し遂げるなど、教育者や政治家としての活躍が目立ちますが、武の面では、直心影流の免許皆伝を受けるほどの実力の持ち主であった点などが挙がりました。