2020年08月10日 公開
2022年08月01日 更新
歴史上の「最強の武人」を並べた際に誰もが思うのは、「この人物たちが戦ったら、誰が一番強いのか」。
純粋な武力だけで考えれば、あの人。軍隊も含めるなら、あの人。でも、もしかするとあの人が、奇抜な策で最後に勝ち残るかも……。
一人でも、誰かと意見を交わしながらでも、「最強の中の最強」を考えるのは、なんだかワクワクしますね。
今回、「世界史における」としていたので、日本史上の人物は挙がらないと思っていましたが、戦国武将や剣豪への票が思いのほか多く届きましたので、日本史も含めた「世界史」といたしました。
それでは、結果を細かく見ていきましょう。
「最強の武人」ランキング第1位は、「世界史」としても多くの票を集めた、織田信長!「桶狭間の戦いの勝利が強く印象に残っている」(70代、男性)や「小国から天下人となった実力の持ち主」(20代、男性)など、尾張の一大名から数々の戦いに勝利し、天下統一目前までたどり着いた点を評価する方が多数でした。
作品などでも最強として描かれることが多いため、「強さの象徴だとおもうから」(40代、女性)というコメントまで。信長の人気の高さを改めて痛感しました。
続く第2位には、同率で二人がランクイン。一人は、「三国志における最強の武人」として知られる呂布。「関羽、張飛、劉備と一斉に戦って、互角に戦えるほど強い」(20代、女性)など、様々な書物で語られる武勇のほか、近年の作品の影響も。「当時の武具で無敵を誇ったことからも、呂布が最強だと思います」(50代、男性)という意見がありましたが、進化した武具を身に纏った呂布の強さも、非常に気になるところです……。
もう一人は、フランスの軍人・政治家であり、皇帝にまで上り詰めたナポレオン1世。「最盛期には、ヨーロッパ大陸のほぼ大半を勢力下に収めたので」(40代、男性)をはじめ、最強の組織としてのフランス軍を創り上げた点に票が集まりました。また、「馬にまたがって赤いマントを翻している絵画を見た時、思わず『最強』と叫んでいました」(30代、女性)という、ユニークなコメントも(笑)。
果たして、上位三人が軍を率いて戦った場合、誰が勝ち残るのか……皆さまの意見を聞いてみたいところです。
僅差ながら第4位となってしまったチンギス・ハンですが、「人類史上、最大規模の世界帝国であるモンゴル帝国の基盤を築き上げた」(40代、男性)と聞けば、上位三人にも引けを取らない最強ぶりであるとわかります。
そして「60余度の勝負に無敗だった史上最強の剣士」(70代、男性)である宮本武蔵が第5位に。
第6位は、編集部としては「まさか」の人物、徳川家康。多くを占めたのは「天下を統一し、250年以上続く江戸幕府の基礎を築いたから」という意見でした。「戦に強い」という印象はあまりありませんが、他を退けて泰平の世を築いたことを考えると、たしかに最強と言えますね。
第7位は、「自ら先頭に立って、圧倒的に数の上回るペルシアの大軍を、完膚なきまでに打ち破ったから」(60代、男性)や「あれ程の大遠征を行なったものは歴史的に他にいないのではないか」(50代、男性)などの意見が集まった、アレクサンドロス大王。
第8位には、武田信玄がランクイン。「天下は取れなくても、騎馬隊などの軍団は最強」(50代、男性)といった、「武田軍の強さ」が多く理由に挙がりました。
その後は、「文武両道であり人徳もあるから」(30代、男性)などの理由から三国志の関羽が第九位、「中国の歴戦の人物の中でも特筆すべき武人」(40代、男性)と評された項羽が第10位と続きます。
ここからは、興味深い意見をまとめて紹介します。
▼始皇帝「広大な中国の地を統一した」(30代、男性)
▼ガイウス・ユリウス・カエサル「『ローマ帝政の礎を築いた男』として歴史に名を残したから」(50代、女性)
▼ウィリアム・マーシャル「無敗の騎士とはすごいと思います」(50代、男性)
世界史の人物と比べると、日本史の人物の功績は少し弱くも見えますが、それでも4人もの日本人がランキングに入ったのは、やはり馴染みがあるからでしょうか。今回もたくさんのご投稿、ありがとうございました!
更新:11月21日 00:05