2020年06月10日 公開
2022年07月27日 更新
今回、ランキングに入ったのは日本史上の人物のみとなりましたが、海外の様々な人物への票も届きました。生涯だけでなく、その作品にも多くの謎が残る画家レオナルド・ダ・ヴィンチ、不老不死といわれたサン・ジェルマン伯爵、多くの逸話を持つ”怪僧”ラスプーチン、さらにはイスカリオテのユダまで……これはなかなかの強者ぞろいです。
お題の「謎多き人物」については、「生涯を通じて謎が多い」「存在したのか議論が交わされる」といった人物を予想していましたが、意外にも「その最期について詳細が不明」など、「ある一点において多くの謎が残されている」といった意見も多く寄せられました。
謎に満ちた人物が集う今回のランキング。それでは、結果を細かく見ていきましょう。
今年の大河ドラマの主人公でもある明智光秀が、他の謎多き人物を抑え、見事第1位に! 光秀への意見は大きく分けて二つでした。一つは「幼少期や青年期は何をしていたのか、全く知られていないから」(30代、女性)など、出生も含め、前半生が解明されていないということ。
もう一つはやはり、「なぜ、謀反を企てたのか」(30代、女性)という、本能寺の変の動機についてでした。今後、大河ドラマでどう描かれるのかも楽しみですね。
また、「時代劇で悪者になったり、いい人になったりしていて、本当のところがよくわからないから」(30代、女性)の意見に、共感できる方も多いのではないでしょうか。
続いて第2位は、邪馬台国の女王・卑弥呼。その生涯についても不明な点が多いですが、「邪馬台国はどこにあったか。日本史上最大の謎だと思う」(40代、男性)と、邪馬台国の場所について、未だ多くの議論が交わされている点に票が集まりました。
近年、様々な説が出てきている聖徳太子は第3位。「紙幣の肖像に何度も採用されているにもかかわらず、存在したかどうかも分からない」(50代、男性)などの実在の有無についてのほか、数々の超人的な逸話の真偽を理由に挙げた方も多く見受けられました。
大河ドラマの影響も大きいかと思いますが、卑弥呼、聖徳太子を抜いての光秀の1位は、なかなか予想できなかったのではないでしょうか。
第4位の織田信長については、遺体の行方、死の真相、生死の謎など、本能寺の変についての意見が大多数でした。
第5位は、果たして大河ドラマは関係しているのか、徳川家康・秀忠・家光の三代に仕えた謎多き僧・天海がランクイン。「亡くなったときは100歳以上だったとか、足利将軍の子だったとか、明智光秀と同一人物だとか、色々な説がある」(50代、男性)と、謎に事欠かない人物ですが、光秀同一人物説には、特に多くの方が関心を寄せていました。
信長同様、その最期に謎が残る源義経は第6位に。チンギス・ハン説の真相が気になるとの声もちらほら。
第7位には上杉謙信と坂本龍馬の二人がランクイン。謙信については、女性説を理由に挙げる方が多くいました。一方、暗殺の謎への票がほとんどを占めた龍馬ですが、「陰で誰かが龍馬を操っていたと思うから」(40代、男性)という意見もありました。
その後は、「短期間に多くの傑作を描き出したにもかかわらず、忽然と姿を消してしまった絵師」(30代、男性)の東洲斎写楽が第9位、「その人物像がよく見えてこない」(30代、女性)などの理由が挙がった天草四郎が第10位と続きます。
ここからは、興味深い意見をまとめて紹介します。
▼神武天皇「天皇家の始祖ではあるが、歴史上明確に存在したかどうかなど、学者の間でも疑問がある」(40代、男性)
▼安倍晴明 「生い立ちから、実際の陰陽道まで、全てが謎」(40代、男性)
▼山本勘助「武田信玄の軍師でありながら出自などはもちろん、実在したかさえはっきりしていない謎めいた人物だから」(30代、男性)
「謎多き人物」ランキング、いかがでしたでしょうか。名の挙がった人物について、その謎をいつか解き明かしたいと思いつつ、謎に包まれたままの方が魅力的なのでは……とも思ってしまいますね。今回もたくさんのご投稿、ありがとうございました!
更新:11月23日 00:05