2020年10月27日 公開
2022年08月01日 更新
楠木正成像
第4位は、大坂冬の陣で東軍を苦しめた「真田丸」を築いた、真田信繁。もう少し票が伸びれば、親子でのトップ3入りが果たせたという、惜しい結果になりました。
金ヶ崎の戦いで殿を務め、織田信長の危機を救ったともいわれる豊臣秀吉は第5位。
そして第6位に入ったのは、千早城や赤坂城の戦いで知られる、楠木正成でした。「寡兵を以て、幕府の大軍を相手に一歩も引かずに奮戦した」(50代、男性)と言われるように、圧倒的な鎌倉幕府の大軍を苦戦させた手腕は、真田昌幸と同じく「守備の天才」の名に相応しいものです。
編集部を驚かせた「まさかの」第7位は、成田長親。「忍城の水攻め」と聞けば、わかる方も多いのではないでしょうか。映画化もされた『のぼうの城』のイメージから、西軍の猛攻に耐えた人物として、票を入れた方が多く見受けられました。
第8位は、「小田原城での戦では名将武田信玄、上杉謙信からの防衛に成功した」(30代、女性)北条氏康。北条の城・小田原城も「難攻不落の城」として有名です。
いつも上位に入る織田信長も、「守備」に関しては第9位という結果に。
第10位には武田信玄と、唯一の近代の軍人、栗林忠道がランクイン。前者には攻守ともに優れた人物であるとの声が、後者には太平洋戦争での不利な状況の中、五日で落ちるとされた硫黄島の戦いで、三六日間も戦い抜いた点を評価する声が届きました。
ここからは、興味深い意見をまとめて紹介します。
▼源頼朝「山や海など自然を利用して守りを作るのは素晴らしいです」(20代、女性)
▼長野業正「戦国最強の武田軍を何度も箕輪城で撃退したから」(男性)
▼藤堂高虎「伊賀上野城の高い石垣など、防御に適した仕掛けを多く造った」(40代、女性)
▼郝昭「陳倉の戦いで、あの諸葛亮が城を包囲したが、落城せず見事蜀軍を撤退させたので」(30代、男性)
「守備の天才」ランキング、いかがでしたでしょうか。どちらかというと「攻め」での活躍の方が華々しく、注目される機会の少ない「守り」の才能ですが、「天才」と呼ばれるに相応しい活躍が歴史上数多くあったことも、しっかりと知っておきたいですね。今回もたくさんのご投稿、ありがとうございました!
更新:11月21日 00:05