2020年10月27日 公開
2022年08月01日 更新
「守備の天才」ということで、プロ野球選手にも予想以上に票が集まりましたが、今回は現代を「歴史」には入れないことといたしました。申し訳ございません! 過去の「日本史において活躍した外国人」「特集で取り上げてほしい世界史上の人物」のアンケートでも野球選手の名前が挙がりましたが、野球がいかに日本で愛されているかが伝わってきます(笑)。
今回、世界史も含めたアンケートでしたが、ランキングに入ったのは日本史上の人物だけでした。全体で見ても、諸葛亮(孔明)など中国史の人物に少し票が入りましたが、西洋史の人物への票は1%未満に。世界史上の人物において、攻めの強さではなく、守りの才能といわれても、なかなかイメージが湧きづらいのかもしれませんね。
また、今回は「常連メンバー」が少ない、非常に面白い人物の並びとなりました。それでは、結果を細かく見ていきましょう。
徳川家康像
「守備の天才」として最も多くの票を集めた歴史上の人物は、徳川家康! しかし、評価されたのは、予想していた守備に徹した戦法や城の堅固さではなく、「逆境に強く、つらい時期もずっと我慢して乗り越えてきたような御方なので」(30代、男性)といった、「生き方」でした。その点が評価されての第1位とは、なかなか予想できなかったのではないでしょうか。
第2位は、人気武将・真田信繁 (幸村)の父、真田昌幸がランクイン。戦国好きな方なら、すでに理由はおわかりかと思いますが、「上田合戦での、圧倒的戦力差の籠城戦で(敵を)撃退する戦術、戦略は凄まじいと思います」(40代、男性)や、「徳川家に何度も苦汁をなめさせた籠城の名手だから」(20代、男性)など、大多数の方が二度の上田合戦での活躍を挙げました。第二次上田合戦では、徳川軍約4万に対し、上田城の兵は約3千ともいわれますので、その凄さがよくわかります。それにしても、家康との並びには、なんだか因縁のようなものを感じますね(笑)。
続く第3位は、築城の名人・加藤清正。こちらも戦国好きなら納得の順位ではないでしょうか。やはり、「熊本城に様々なアイディアで防御する仕掛けを施した」(50代、男性)など、難攻不落の名城・熊本城を築いたことが、「守備の天才」として高く評価されました。「築城した熊本城は近代の戦争でも持ちこたえたから」(50代、男性)と、西南戦争での堅城ぶりなどを挙げる方も。熊本地震で甚大な被害のあった熊本城ですが、一日も早い修旧作業の完了を心から望むばかりです。