三代 じゃ貴様のあれ(意見)だったら、ここをどう直せばいいんだよ。
大井 今言ったようにね、及川(古志郎・兵31)さん。
三代 今言ったじゃないよ、貴様、あれ言ったこうだああだ。これをどう直すか言えというんだよ。
大井 私は貴様の間違いだとは言わんのよ。
間違いだと言っているんじゃねえんだ。
三代 じゃ何を貴様は言おうというわけなんだ。
大井 いや、及川(古志郎・兵31)さんが努力したところをもっと書いてもらいたい、というわけです。
三代 努力したところ。
あの人は前から決まっているんだよ。
自分がだね、三国同盟やっちまったんだから、簡単に。
そりゃ命が惜しいからなんだよ、あの男は。
そしてだ。
大井 そう言われるから、私。
三代 それだから、外交でいこうというやつをだね、なるべく首相に任せようとやっているわけなんだ。
それが、どこが悪いんだ。悪いなら貴様、どういうところをこう直せと言えよ。
大井 私ね、及川古志郎(兵31)何とかというの、みなさんに渡したでしょう。(『及川古志郎』1983年、及川古志郎を偲ぶ会)あれに書いてありますから、一つあれを参考にして下さい。
三代 『及川古志郎』というあれに書いてあるか。
大井 書いてあるはずです。多分書いてある。全部は書いてない。
三代 あの『及川古志郎』というのは自分のあれ(自伝)か。
大井 いやいや。あれの中に、私、あれはね高田利種(兵46)さんがね、最初(偲ぶ会に)行って、それからその次が私も行きました、あそこのところに。
しかし私はあれに寄稿したんですよ。及川古志郎偲ぶ会というのでね、縁の人に原稿書いてくれと言って書いてきた。
そのときに私は書いてあります。その中にかなり書いてあるはずです、それは。
三代 僕は『及川古志郎』という本を、別にはっきり読んだ覚えはないがね。
大井 私の中のね、私の原稿のところに、ある程度書いてあるはずです。
三代 とにかくね、それはどういうつもりで書いたのか俺知らねえよ。
俺はね。
しかし、及川(古志郎・兵31)さんという人は、命の惜しいことなんだ。
大井 そんなこと言うから。
三代 陸軍と喧嘩したらいかんということ。
そういうことであれ決めちゃったんだ。
あとは、とにかくなるべく戦争しないで、外交でいくようにしようということでやっているだけなんだ。それ以外のあれ(考え)なんかないよ。
大井 私の質問終わります。
三代 ここをどういうふうに直せばいいのかい、それを教えてくれ。
大井 司会者にお任せします。
私はもうこういうことならね、議論になりませんよ。ただやかましいだけなんだ。もうやめます。
土肥 三代(一就・兵51)さん、この問題はね、みなさんでまたそれぞれ研究して頂くことにして先に進みましょう。
更新:11月22日 00:05