2018年03月23日 公開
2023年10月04日 更新
朝の9時半に福岡空港へ到着すると、空はどんより曇っていた。夕方からは雨という天気予報だが、それまで保ってくれるのか。
高速道路を使ってまず車で向かったのは、福岡市西区の今津にある元寇防塁跡。
文永11年(1274)、第一回目の元軍の来襲ののち、鎌倉幕府は九州各地の御家人に命じて、この今津の浜から、東は香椎の地まで、博多湾に沿って約20キロメートルの石築地(元寇防塁)を造らせた。
駐車場から、右側に松林を見ながらしばらく歩いていくと、砂から頭だけが飛び出した石築地がある。その先に見えてきたのが金網に囲まれている、復元された石築地。
事前に地元のボランティアガイドの方にお願いしておけば、金網の中にも入れてもらえるとのことだが、今日は外から見学。
高さは2~3メートル。城の石垣より登りやすそうではあるが、守っている兵がいれば、これを乗り越えるのはかなり難しいように思える。
現在、ここに復元されているのは、数十メートルといったところだが、当時はこの今津の浜だけでも、約3キロメートルの長さに及んでいたというから、御家人たちの苦労が偲ばれる。
福岡市・今津の元寇防塁跡
ただ、弘安4年(1281)の第二回目の元軍の来襲の際には、この防塁のおかげもあって、上陸を許さなかったわけだから、苦労の甲斐があったとも言えるだろう。
更新:11月21日 00:05