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小和田哲男氏らが称賛! 映画『長篠』4月17日公開。敗者・武田軍の視点で描く「軍議」と「愛」の物語

《PR》歴史街道編集部

映画『長篠』より、秋山虎繁映画『長篠』より、秋山虎繁

長篠の戦いの実相については、いまもなお議論が尽きず、歴史ファンの興味を引き付けてやまない。

そんな戦国時代を代表する合戦の謎に迫った映画『長篠』が、2026年4月17日(金)から、池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開される。

歴史学者のみならず映画関係者からも称賛の声があがっているこの作品の魅力に、寄せられたコメントの数々とともに迫る。

 

"戦国"群像劇、開幕!

映画『長篠』より、武田家の重臣たち映画『長篠』より、武田家の重臣たち

本作には歴史学者から多数の声が寄せられており、その一端を紹介しよう。

 

小和田哲男氏

「敗者武田勝頼の重臣たちの目線で描かれている点が特筆される。美濃岩村城代秋山虎繁と信長の叔母とのエピソードも盛り込まれていて興味深いつくりになっている」

 

黒田基樹氏

「内容はかなり重厚で、率直に言って見応えがある。近年の研究成果がふんだんに取り入れられていて、戦国史ファンにとってかなり興味深い内容になっている」

 

大石 学氏

「主演の二人の間の信頼や優しさは印象的で、ともすると成果や出世をめざして誇る現代の私たちに、それとは異なる生き方の大切さを示している。本作で描かれる奇跡は、歴史を越えて、人々が武力や才能よりも信頼や優しさを大切に思う気持ちの現れであり、本作の革新テーマである」

 

呉座勇一氏

「長篠合戦前夜に馬場信春・山県昌景・内藤昌秀・土屋昌続が明日の敗戦を覚悟して別れの水盃を交わしたという逸話(「長篠日記」ほか)は周知のものであろう。けれども、もし前夜の段階で武田家の中枢を担う重臣たちが厭戦気分に支配されていたならば、史実のような武田軍の奮戦は考えにくい。

本作は、この問題に関して新解釈を施し、決戦前夜にあったかもしれない武田家重臣たちの大通寺での軍議を生々しく再現する」

 

笹本正治氏

「興味深いのは秋山信繁(金児憲史)の妻のお艶(名前は仮、楊原京子)の役割を極めて大きく評価して、主役としている点である。男世界の武士団の中で女性がいかに活躍したかは大きな課題であるが、宮下氏は現代風に課題に近づいている。同時に武田家の家臣個々人が総体として主役になっており、特定の主人公に重きを置きすぎない点が新しく、好ましい」

 

映画評論家とあの名優はどう捉えたか?

映画『長篠』より、織田信長とお艶の方映画『長篠』より、織田信長とお艶の方

では、この歴史映画を、映画評論家はどう観たのだろうか。娯楽映画研究家の佐藤利明氏のコメントを紹介しよう。

 

佐藤利明氏(娯楽映画研究家)

「戦国映画において「長篠の戦い」といえば、騎馬軍団と鉄砲隊が激突するスペクタクルとして語られてきた。黒澤明の『影武者』(1980年)、北野武の『首』(2023年)をはじめ、映画やNHK大河ドラマ、さらにはゲーム「信長の野望」シリーズなどに至るまで、その合戦のヴィジュアルは繰り返し描かれ、我々の中に強く刷り込まれている。

だが宮下玄覇監督は、『信虎』に続く本作で、その常識を静かに裏返してみせる。描かれるのは合戦そのものではなく、「その前夜」。武田家の重臣たちがいかにして戦に向き合い、何を思い、いかなる決断へと至ったのか――そのプロセスを「軍議」という極めて静的な場面の連なりによって描き出していく。

天正3年、3万8千の織田・徳川連合軍に対し、1万5千の兵で臨む武田勝頼。主戦を唱える武田勝頼(小堀正博)と、老獪な側近たち。それに対し、信玄の恩顧を受けた重臣たちは慎重な姿勢を崩さない。両者の対立は、単なる戦略論の違いではなく、武田家を守るとは何か、武士としてどうあるべきかという価値観の衝突として浮かび上がる。その構図は、現代の政治や組織、企業経営にも通じる切実さを帯び、観る者に強い共感を呼び起こす。

その中で、ひときわ鮮烈な印象を残すのが、武田家重臣で美濃岩村城代・秋山虎繁を演じる金児憲史である。21世紀の「石原裕次郎を探せ!」オーディションで石原プロモーション入り、渡哲也、舘ひろしの薫陶を受けたその佇まいは、どこか往年の映画スターを思わせる。登場した瞬間に場の空気を変える力――いわば"スクリーンに立つことの意味"を体現する俳優である。その長身痩躯と豪快さは、まさに秋山虎繁、ベストキャスティングである。

豪放磊落でありながら、状況を冷静に見極める知将としての顔。そして、妻であるお艶の方への深い信頼と情愛。秋山虎繁という人物の持つ複雑な陰影を、金児は過不足なく掬い取る。本作がユニークなのは、この秋山と、信長の叔母でもあるお艶の方という二つの視点を軸に物語が展開される点にある。

観客は自然と二人に感情を預け、「この選択の正しさ」を確信する。そこに、宮下監督の歴史への、そしてあの時代を生きた人々への深いリスペクトが息づいている。

派手な合戦場面はないが、本作には確かな"熱"がある。それは、武田家を支えてきた者たちの矜持であり、その信念と決断である。戦わぬ道を模索しながらも、やがて避けがたく「負け戦」へと歩みを進めていく。その過程を見つめることで、歴史の一断面が、単なる出来事ではなく"人の選択の積み重ね"として立ち上がってくる。

そしてラスト。信長の前に引き出され、逆さ吊りにされた秋山虎繁が見せる眼光の鋭さ。死を前にした男の生命力を感じさせる。その中に宿るのは、武士としての揺るぎない矜持と、妻・お艶の方への深い愛情である。信長の逆鱗にふれたお艶の方がどう振る舞うのか。このラストは実に見事である。この映画は「生きることと、愛すること」について、考えさせられる」

 

最後に、大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演が話題となっているあの名優のコメントも紹介しよう。

 

竹中直人(俳優・映画監督)

「全ての役を俺ひとりで演じ分けさせてくれっ!!!と思うくらいの衝撃作だ!!」

 

映画『長篠』

2026年4月17日(金)、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

https://nagashino.jp/

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