儒教はなぜ“昔こそ理想”と説くのか? 西洋思想とは真逆の中国的世界観
儒教はなぜ“昔こそ理想”と説くのか? 西洋思想とは真逆の中国的世界観
私たちは「未来に理想がある」と考え、進歩や改善を良いものとして捉えがちだ。しかしこれは西洋思想に根ざした価値観であり、中国の儒教はまったく異なる発想をもっている。儒教は「理想は過去にあり、人間は時が経つほど堕...
歴史街道 » #岡本隆司の記事一覧
私たちは「未来に理想がある」と考え、進歩や改善を良いものとして捉えがちだ。しかしこれは西洋思想に根ざした価値観であり、中国の儒教はまったく異なる発想をもっている。儒教は「理想は過去にあり、人間は時が経つほど堕...
日本と中国は、西洋文明への向き合い方がまったく異なっていた。 19世紀の清朝では、アロー戦争後に「洋務」と呼ばれる取り組みが進む。もとは西洋との貿易事務「夷務」を言い換えた言葉で、自前の義勇軍を近代兵器で武...
中国は長い歴史の中で、自分たちの世界を「中華」、周囲を「外夷」と大別してきた。これは、単なる自国中心主義ではなく、漢字がもつ意味体系や、孔子の教えに基づく儒教思想が社会の根幹を形づくってきたことに深く関わって...
日清講和記念館・料亭 春帆楼(山口県下関市) グローバル社会にますます影響力が高まる中国。古代より長い歴史をもつ日本とこの隣国との関係は、これからどうなっていくのでしょうか。本稿では、近代アジア史の研究者...
更新:12月04日 00:05