サムライの心に触れられる旅―福島へ

会津藩士と斎藤一が眠る阿弥陀寺

次に一行が向かったのは、「阿弥陀寺」。戊辰戦争で亡くなった会津藩士の墓である東軍墓地と、藤田家の墓、つまり新撰組・齋藤一の墓があるお寺だ。

齋藤はその遺言によってこの寺に葬られたというが、それほどまでに会津武士の魂に惹かれたのだろう。参加者一同、静かに墓前で手を合わせた。

さあ次へと、お寺を後にしようとすると……。再び、「武者所」が参上。今度は、この場にふさわしく、「齋藤一」をテーマにしたパフォーマンスだ。

会津武士と新撰組の当時の想いが伝わってくるパフォーマンスで、最後はツアー参加者と武者所の演者が一体となって、「えい、えい、おー」の掛け声で締めくくる。その声が大きかったことから、参加者も「剣道の効果だね」と笑みをこぼしていた。