2019年11月29日 公開
2023年10月04日 更新
向かった先は、会津戦争の舞台となった鶴ヶ城である。ここも東北三名城のひとつで、たった一日で、二つの名城を制覇したことになる。
お城では夜間登閣、つまり夜にお城に登って、夜の会津を眺めることに。夜間登閣は、今年6月から10月にかけ毎週土曜に催されたという。
夜間登閣では、我が子に「16歳、17歳の男の子たちがね…」と白虎隊のことを伝えながら、飯盛山の方向を眺める姿も見られた。
夜間登閣を終えると、一日目最後のスペシャルイベントが待っていた。それは、スカイランタンである。一行は願いを書いた紙をランタンに貼り、ライトアップされた鶴ヶ城をみながら、夜空に放す。親子で見るその情景は、一生の思い出となったのではないだろうか。
その日の夜は、負傷していた新撰組の土方歳三が療養したことで知られる東山温泉の「東山グランドホテル」に宿泊。福島県の郷土料理も味わえるバイキングを堪能し、温泉につかって、一日目の旅を終えることに。
二日目の旅も、真っ青な秋晴れのもとでスタート。まず向かうのは、会津武家屋敷。会津藩家老・西郷頼母邸を中心とした歴史ミュージアムである。
入口へと進むうちに、参加者が何やらざわざわとした雰囲気に……。武芸者と思しき謎の集団が、待ち構えていたのである。
すると、古武士がおもむろに口を開き…
「我こそは、会津藩武芸指南役! 黒河内伝五郎――今日は、会津武士の何たるかを存分にお目にかけしやすぞ!」
参加者からは「おおっ!」と、どよめきの声が。この武芸者たちの正体は、パフォーマンスを通じて歴史を楽しく伝えようという演出チーム「武者所」。寸劇を交えつつ、会津武士の心を一行に伝えるべく、この日のために会津にやってきたのだ。
「武者所」の出迎えを受けた一行は会津武家屋敷内へ。武家屋敷の構造や西郷家の歴史に関する解説に、真剣に耳をかたむける。そして、武家屋敷内をまわると……。
「会津に駆けつけた新撰組」が登場。佐川官兵衛、山本八重といった会津戦争を語るうえで欠かせない人物が登場しながら、殺陣やユーモアを交えた演出で、会津戦争の大きな流れを伝えていく。
熱のこもったパフォーマンスを終えると、惜しみない拍手が送られ、最後はツアー参加者と演者の全員で記念撮影に。掛け声は、チーズならぬ「ア・イ・ヅ」であった。
更新:11月24日 00:05