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「逆境に強い」 歴史上の人物といえば? ランキング

2020年05月15日 公開
2022年07月27日 更新

歴史街道脇本陣

困難を越え、偉業を成し遂げた者たち

西郷隆盛

同率第4位は伊達政宗と、西郷隆盛。前者には、「小田原参陣、秀次事件などの度重なる危機を、機転を利かせて乗り切った」などのほかに、「右目を疱瘡で失明した逆境を跳ね返して、仙台藩の初代藩主になった」(30代、女性)という意見が集まりました。後者については、「何度も島流しなどにあっても復活した」(50代、男性)ことを挙げる方が大多数でした。

続いて、「あれだけ仲違いしていた薩摩と長州を結びつけた」(30代、男性)坂本龍馬が第6位に入りました。

世界史の人物として唯一入ったナポレオン1世は、「コルシカ訛りを馬鹿にされていじめを受けていた少年時代を乗り越えて、下級貴族からフランスの皇帝にまでなった」(40代、男性)点などが評価されましたが、第七位という結果に。

戦いでの逆境だけではなく、境遇も多く理由に挙がったのは、なんとも予想外でした。
 

苦境に屈しなかった者たち

第8位の真田信繁(幸村)には、九度山での蟄居生活を経ての、大坂の陣での活躍などが挙がりました。

続いて黒田孝高(官兵衛)が、「一年間幽閉されるも、志を失うことなく、救出された後は豊臣秀吉の頭脳として、全国統一を支えた」(50代、男性)といった理由から第9位。

第10位も二人ランクイン。一人は、明智光秀。「唯我独尊の信長に仕える事が出来た」(60代、男性)といった、「信長の家臣」という逆境に耐えたことが理由に挙がりましたが、信長の扱いに思わず笑ってしまいました。

もう一人は、武人以外で唯一ランキングに入った、科学者・野口英世。幼いころ野口は大火傷で左の指が癒着し、手が不自由に。それを乗り越え、世界で活躍する細菌学者となった点が評価され、ランクインを果たしました。

野口英世

ここからは、興味深い意見をまとめて紹介します。

▼立花宗茂「西軍として一度改易されてから、旧領に復帰を果たした唯一の大名であるため」(30代、男性)
▼諸葛亮(孔明)「色々な逆境に、知的な作戦で立ち向かったから」(30代、女性)
▼出光佐三「(苦境の中)会社を護る為の戦略として、人員削減を実行しない事は、中々出来ないと思う」(50代、女性)

今回、逆境に対し「乗り越えた者」と「耐えた者」の二者に対する票がありました。たとえ上手く乗り越えることが出来ずとも、苦境に耐え、屈しなかったということは十分評価に値するのだと、改めて思い知らされた次第です。たくさんのご投稿、ありがとうございました!

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