2018年04月25日 公開
2018年04月26日 更新
今回のお題は「日本史上のナンバーワンイケメンは?」です。
肖像写真が残る幕末以降の面々が鎬を削る戦いになるかと思いきや、意外な人物の名前が並ぶ結果となりました。それでは、ランキングを見ていきましょう。
1位、土方歳三 17.3%
2位、織田信長 10.5%
3位、坂本龍馬 7.4%
4位、天草四郎 6.3%
5位、伊達政宗 5.0%
6位、東郷平八郎 4.3%
7位、沖田総司 3.9%
8位、源 義経 2.9%
9位、森 蘭丸 2.4%
10位、聖徳太子 1.5%
「日本史上のイケメン」、編集部は「残された肖像画・木像が本人に似ている」という前提で、宇喜多直家に一票。原物は焼失してしまいましたが、写真に残る木像の姿は、目鼻立ちが整っており、とてもきれいな顔だと思います。アンケートでは、直家に一票だけ入りましたが、その方によると地元の岡山県では、バレンタインにチョコを贈る方もいるのだとか。
編集部でも予想はしていましたが、歴史街道脇本陣での「ナンバーワンイケメン」は、新選組の「鬼の副長」こと、土方歳三に決定! 「写真で実物がわかる限りでは、土方歳三が最もイケメン」(40代、男性)といった意見が大多数を占めましたが、「死ぬ気で仲間を守り、幕府のためではなく自分の誠を信じていたから」(10代、女性)と、その男らしい生き方を含めて評価する票も多く集まりました。また、「自分から『モテすぎて困る。』といった手紙を書いてしまうくらいだから」(40代、男性)という、当時から女性を虜にしていたエピソードで選ぶ方も。
いつも女性から人気の新選組ですが、今回は男性票も数多く入り驚きました。男も惚れるイケメンが、堂々の第1位です。
第2位、第4位、第5位に選ばれたのは、肖像写真が存在しない、戦国・江戸の人物たち。何を以てイケメンとするのか。それぞれのコメントを見ていきましょう。
第2位・織田信長「お市の方のお兄さんで、一族は美形揃いと聞いたことがあるし、何より生き様がイケメン!」(40代、女性)、「男気。見た目ではなく内面でのイケメン」(30代、男性)、「肖像画を見る限り、目、鼻筋がとても整っているから」(30代、男性)。
第4位・天草四郎「小説や映画の中でいつも美男子として語られているから」(50代、男性)、「美形といえば天草四郎という印象」(30代、男性)。
第5位・伊達政宗「伊達男という言葉があるくらいだから」(30代、男性)、「渡辺謙の影響もあるかもしれないが、NHKの大河ドラマを観て、とてもカッコイイと思ったので」(50代、女性)。
史料などからわかる内面の魅力のほか、肖像画や後世の作品で描かれた印象が、順位に大きく影響しました。
また、第3位の坂本龍馬は、有名な写真からの評価ではなく、「動乱の時代での、生き様が良い」(40代、男性)という、激動の幕末を駆け抜けた姿に、「イケメン」と感じた方が多かったようです。
なんと、「美男子」として描かれることの多い沖田総司、源義経、森蘭丸を抑えて、元帥海軍大将・東郷平八郎が第6位にランクイン! 写真を見れば納得の順位ではありますが、イケメンランキングには少し意外な人物です。「若い頃は爽やかな印象で、老いても渋みが増してカッコイイ!」(40代、男性)、「目鼻立ちがくっきりしていて、西洋人のような美しさを感じるので」(20代、女性)など、その凛々しく整った容姿に、男女問わず多くの票が集まりました。
そして、古代の人物である聖徳太子が、美少年として描かれた漫画『日出処の天子』の影響もあり、第10位に。「知性が顔に出ていそう。きっと知的で素敵な顔に違いないと思う」(40代、女性)といった、様々なエピソードから顔を想像して、という意見もありました。
このほか、ランキング外にも、興味深い意見が寄せられました。
▼木曾義仲「『源平盛衰記』に、『貌形(かおかたち)は清気(きよげ)にて美男なり』と記載されているから」(40代、男性)
▼在原業平「写真はもちろんないのだが、あれだけの女性と浮名を流したということは、相当にイケメンだったと推察される」(50代、男性)
▼南方熊楠「粘菌の研究で社会に貢献した点など、外見だけでなく中身を伴ったイケメンだと思う」(60代、女性)
▼勝海舟「大昔の日本人の割に、現代人にいてもおかしくない顔立ちをしているように思う」(20代、男性)
古代から現代まで、幅広い時代の人物の名前が挙がりました。みなさまの深い愛の籠もったたくさんのご投稿、ありがとうございました。
更新:11月23日 00:05