2019年07月09日 公開
2022年07月27日 更新
第2位は、「日本三忠臣」の一人、楠木正成。「多くの武将が北朝方になびく中で、親子二代にわたり南朝(後醍醐天皇)に忠誠を貫いた」(60代、男性)といった意見のほか、吉田松陰をはじめ幕末の志士からも崇敬された点などが挙がりました。
第3位は、予測できた方はいたのか……なんと、豊臣秀吉! 「世渡り上手」と評されることが多く、忠臣の印象はあまりない秀吉ですが、「忠義を尽くしたことで、信長に家臣として愛され、結果的に天下統一をするまでになれたと思います」(30代、女性)などの意見が。また、草履や、中国大返しの逸話から、「信長に仕えた忠臣」として票を集め、上位に入りました。
続く第4位は、豊臣家に尽くした石田三成。秀吉のすぐ下の順位には、何か運命的なものを感じます(笑)。
命を賭して源義経を守った「立往生」で有名な弁慶は、第5位でした。
上位5人を見ると、3位の秀吉がほかと異なっているように感じてしまいます……。正反対の評価もある人物がここまで大躍進を見せたのは、なかなか興味深い結果です。
ランキング後半はまず、戦国武将が並びました。第6位は、家老として上杉家を取り仕切り、関ケ原合戦で西軍として敗北した後も主家に尽くした、直江兼続。
僅差の第7位には、「大坂の陣で最後まで豊臣氏への忠誠を貫いたから」(20代、男性)などの票を集めた、真田幸村(信繁)。
予想外のランクイン、第8位の黒田孝高 (官兵衛)には、「ひどい仕打ちを受けてもなお、主君のためと仕えていたので、まさしく『忠臣』だと思います」(40代、女性)といったコメントが届きました。
その後には、明治天皇への厚い忠義を貫いた乃木希典が第9位、平清盛の子で、「日本三忠臣」の一人に挙げられる平重盛が第10位と続きました。ここからは、興味深い意見をまとめて紹介します。
▼佐久間盛政「信長や(柴田)勝家に受けた恩を忘れず、逆に恩を仇で返した秀吉から家臣になれと言われたけど従わなかったから」(20代、男性)
▼鳥居元忠「捨て石になるのを分かった上で伏見城を守り、徳川家康が天下を取る為に討死したから」(40代、男性)
▼佐久間勉「軍人として、死の直前まで職務を全うした姿が、忠臣という生き方を体現している」(40代、男性)
日本史上の「忠臣」ランキング、いかがでしたでしょうか。「古い時代の生き方」と思われているかもしれない忠臣の姿ですが、気高き日本人の生き様として、後世に伝え続けていきたいと、どうしても願ってしまいます。今回もたくさんのご投稿、ありがとうございました!
更新:11月22日 00:05