2019年06月12日 公開
2023年03月31日 更新
来年2020年は、魏・蜀・呉が鼎立した、三国時代の幕開けからちょうど1800年。日本では今年、東京と九州で大規模な三国志展が開催予定など、「三国志」が少しずつ盛り上がりを見せています。まだ一度も触れたことがないという方は、脇本陣の「好きな歴史漫画」ランキングで2連覇を果たした、横山光輝『三国志』から始めてみてはいかがでしょうか。
今月のお題は「あなたが好きな「三国志」の人物は?」です。
小説や漫画、ゲームなどの影響もあり、日本で『三国志』と聞くと、多くの方が『三国志演義』を想像するのではないでしょうか。演義では人物が誇張して描かれているなど、物語的要素が強くなっており、正史とは異なる部分があります。今回は、どちらも含めた「三国志の世界」としつつも、馴染みのある演義が中心のランキングを楽しんでいただければと思います。
皆さまの「推し」武将はランクインしていましたか? それでは細かく結果を見ていきましょう。
「三国志」の人物ランキングで第1位に輝いたのは、演義の中盤から終盤の主人公ともいえる、蜀の軍師・諸葛亮(孔明)でした。やはり、「三国志」と聞けば真っ先に思い浮かべる人物という、知名度の高さが大きく影響しました。そのほか「現代に名が残るほどの優れた軍師だから」(40代、男性)や、「劉備に対する真の忠節は天晴れで、劉備を超えて好きになりました」(30代、女性)など、優れた軍略や忠義に厚い姿も、多くの方の心を掴んだようです。また、赤壁の戦いを描いた、映画「レッドクリフ」から好きになったという方も。
第2位には、劉備や曹操など人気の人物を追い越し、劉備の義弟の一人、関羽が見事ランクイン! 「武に優れ、文にも長け、忠義を重んじる性格の持ち主で、人として大変魅力的なので」(60代、女性)といった意見が、非常に多く見受けられました。たしかに、曹操に厚く遇されながらも、5つの関所を突破し劉備のもとへ駆け付ける、関羽の千里行のエピソードを知ると、好きになる気持ちもわかるような……。
なんと、第3位には3人の人気武将が並びました。
まずは、「乱世の姦雄」曹操。悪役のイメージが強い曹操ですが、「反乱と腐敗で混乱した時代に再び秩序を取り戻そうとした姿は、英雄と呼ぶにふさわしいと思います」(20代、女性)や、優れた軍人・政治家、そして文人であった点が高く評価されました。
続いて、「主君、劉備の為に命を顧みずに、劉備の子を助け戦場を駆け抜ける勇ましい男」(40代、男性)などの票が集まった、蜀の「五虎大将」の一人、趙雲。
最後は、演義の中心的人物である、劉備。清廉潔白で民思いな面が評価される一方で、「『得体が知れない』ところがとても魅力的だと思います」(20代、男性)という意見も。
ランキング上位は、劉備が率いた蜀の武将が多く入りました。
第6位は、演義における最強の武将、呂布。「裏切りの人」というイメージがありますが、それを吹き飛ばすほどの豪傑ぶりに魅かれる方が多数でした。
そして、劉備のもう一人の義弟・張飛が、「酒飲みで荒くれ者だが、義理堅く強いイメージだから」(40代、男性)などの理由で、第7位にランクイン。お酒の失敗など、人間らしい部分に好感が持てる、という意見もありました。
その後には、諸葛亮の後継者として蜀を背負って立った姜維が第8位、魏の名将として活躍した剛勇の武人・張遼が第9位、劉備に諸葛亮を推挙した軍師・徐庶が第10位と続きます。
ここからは、興味深い意見をまとめて紹介します。
▼周瑜
「赤壁の戦いで曹操軍を見事に破った、素晴らしい活躍をみせた人物であるから」(30代、男性)
▼夏侯惇
「戦闘の際に目を負傷し、その目を食べたという話は有名ですが、その男気にドキドキします」(30代、女性)
▼陳宮
「呂布を最後まで見捨てなかった所や、曹操に頭を下げず、信念を命と引き換えに守った所が素敵」(20代、女性)
脇本陣初の「三国志」のランキング、いかがでしたでしょうか。横山光輝の漫画や、吉川英治の小説、テレビの人形劇など、日本で様々な展開を見せる三国志。今なお広がり続ける「三国志の世界」から、今後も目が離せませんね。今回もたくさんのご投稿、ありがとうございました!
更新:11月21日 00:05