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紀伊國屋書店札幌本店でフェア開催 出版社営業担当一押し「歴史小説文庫」を一挙紹介!

2025年05月20日 公開

歴史街道編集部

2025年4月下旬から2ケ月間、紀伊國屋書店札幌本店で開催されている、300作品に及ぶ歴史時代小説の文庫フェア。15の出版社の営業担当が薦める「歴史小説」を時代順に紹介しよう。

※書影の下:タイトル/著者/文庫レーベル/コメント(各社からのPOPコメントを基に作成)

※本稿は、『歴史街道』2025年6月号より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

奈良・平安時代

日輪の賦
澤田瞳子著(幻冬舎時代小説文庫)
唐と新羅の脅威が迫る七世紀末。女王・讃良は王族・豪族の反発とも戦いつつ、中央集権国家建設の大事業を!

火定
澤田瞳子著(PHP文芸文庫)
直木賞&吉川英治文学新人賞Wノミネート! 「天平のパンデミック」を舞台に、人間の業を描いた傑作長編。

泣くな道真 大宰府の詩
澤田瞳子著(集英社文庫)
朝廷を欺き、意趣返しに挑む! 日本史上最も有名な左遷された男の活躍を、ユーモラスに描く歴史小説。

月と日の后(上・下)
冲方 丁著(PHP文芸文庫)
闇・怨念・陰謀! 内気な少女は、いかにして"平安のゴッドマザー"となったのか。藤原彰子の波瀾の生涯を描く。

満つる月の如し 仏師・定朝
澤田瞳子著(徳間文庫)
藤原一族が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝の清々しいまでの生涯を鮮やかに描く。

 

鎌倉・室町時代

蝦夷太平記 十三の海鳴り
安部龍太郎著(集英社文庫)
蝦夷と東北の繋がりは鎌倉時代からあった! 安部版「太平記」、読むならいまでしょ。

妖櫻記(上・下)
皆川博子著(河出文庫)
時は室町。嘉吉の乱を発端に、異形者、死者、生者が入り乱れ、運命が動きだす──著者畢生の傑作長編!

 

戦国・安土桃山時代

天下取
村木 嵐著(光文社文庫)
『まいまいつぶろ』の著者が描く、運命に翻弄されながらも、戦国の世を生き抜いた女たちの短編集。

家康(一) 信長との同盟
安部龍太郎著(幻冬舎時代小説文庫)
大航海時代の渦中、桶狭間の敗戦を機に織田信長と同盟を結ぶ徳川家康。欣求浄土の理想を掲げた家康の平和とは。

最低の軍師
簑輪 諒著(祥伝社文庫)
危機にある北条家の家臣が道中、道端で昼寝をする白井浄三に出会う。わけあって軍師にすると...。

涅槃(上・下)
垣根涼介著(角川文庫)
没落した宇喜多家の再興を図る八郎は、やがて直家となり、戦国の世をしぶとく生き抜いていく...。

島津三国志
井川香四郎著(徳間文庫)
今もなお薩摩の人に愛される戦国時代の猛将・島津義弘。その激動の生涯を描いた長編歴史小説。

JAGAE 織田信長伝奇行(上・下)
夢枕 獏著(祥伝社文庫)
妖刀、大蛇、信玄の首...。現代伝奇の旗手が描く、誰も知らなかった戦国覇王・織田信長とあやかしの男。

冬姫
葉室 麟著(集英社文庫)
戦国の世。女は武器を持たず、心の刃を研ぎすます。苛烈な〈女いくさ〉に身を投じた信長の娘・冬の運命。

しょったれ半蔵
谷津矢車著(小学館文庫)
かの有名な忍び服部半蔵、その二代目は武士だった? 気鋭の作家による忍びエンタメの最高峰!

家康、江戸を建てる
門井慶喜著(祥伝社文庫)
秀吉の命に激怒する家臣団とともに、家康が江戸へ来た時、そこは一面の荒れ地だった。直木賞候補作品。

茶聖(上・下)
伊東 潤著(幻冬舎時代小説文庫)
安土桃山時代に「茶の湯」という一大文化を完成し、天下人・豊臣秀吉の側近くに仕える千利休の野望!

利休にたずねよ
山本兼一著(PHP文芸文庫)
直木賞受賞作! 映画化原作! 利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは...。小説・映像どちらも最高です!

南部は沈まず(上・下)
近衛龍春著(角川文庫)
大震災、大津波から復興を遂げた、東北の雄・南部一族の知られざる戦い!

八本目の槍
今村翔吾著(新潮文庫)
「七本槍」だけが知る石田三成の真の姿とは。正統派歴史小説が好きなあなたにはこれ!

戦国の女たち 司馬遼太郎・傑作短篇選
司馬遼太郎著(PHP文芸文庫)
司馬作品6編! 北政所や細川ガラシャら歴史に名を残した女性から歴史に埋もれた女性まで...。

塞王の楯(上・下)
今村翔吾著(集英社文庫)
絶対に破られない石垣vs.どんな城をも落とす鉄砲。天才職人2人の宿命の対決! 第166回直木賞受賞作。

 

江戸時代

天下奪回 黒田長政と結城秀康の策謀
北沢 秋著(河出文庫)
関ケ原の戦い後、黒田長政と結城秀康が天下獲りを狙う! 戦国歴史ロマン。

高虎と天海
早見 俊著(新潮文庫)
徳川幕府の礎を築いた、藤堂高虎と天海。知略と交友に痺れる。

かたづの!
中島京子著(集英社文庫)
「戦でいちばんたいせつなことは、やらないこと」。江戸時代唯一の女大名の信条が刺さる、必読の書。

幸村を討て
今村翔吾著(中公文庫)
歴史小説界で最も旬な男が、戦国最恐の知将を描く! 切なくも手に汗握る傑作本格ミステリ!

落花狼藉
朝井まかて著(双葉文庫)
江戸時代初期、吉原、誕生。町の成長とともに歩んだ遊女屋の女将の物語。

花と火の帝(上・下)
隆 慶一郎著(新潮文庫)
描いたのは天皇と忍びの者の友情。隆慶一郎の圧巻の絶筆です。

放浪大名 水野勝成 信長、秀吉、家康に仕えた男
早見 俊著(新潮文庫)
「鬼日向」勝成は、いかにして福山藩十万石開祖の名君となったのか。

四郎の城 キリシタン戦記
袴田康子著(集英社文庫)
島原の乱のリーダーとされる天草四郎の内面をじっくり描く。読めば歴史上の事件を体感できる作品!

身代わり忠臣蔵
土橋章宏著(幻冬舎時代小説文庫)
勝手に死んだ主君の為に討入りなんてしたくない。不忠の大石と偽者の吉良が繰り広げる愛憎の忠臣蔵。

天下一の軽口男
木下昌輝著(幻冬舎時代小説文庫)
江戸中期に『笑神様』が実在! 権力に毒づき、滑稽話で民衆の心を摑む。大坂・生國魂神社の米沢彦八!

頂上至極
村木 嵐著(幻冬舎時代小説文庫)
天下の暴れ川・木曽三川の、絶対不可能とされる治水工事。千人の薩摩藩の"誇り"を感じよ!

全一冊 小説 上杉鷹山
童門冬二著(集英社文庫)
米沢藩の藩政改革と財政再建に取り組んだ、江戸時代屈指の名君・上杉鷹山の感動の生涯!

とんちき 蔦重青春譜
矢野 隆著(新潮文庫)
金はないけど、夢はある。創作者たちの熱い魂が胸をすく!

六つの村を越えて髭をなびかせる者
西條奈加著(PHP文芸文庫)
渾身! 9度蝦夷地に渡った冒険家・最上徳内を描く壮大な歴史小説。「本当のアイヌの姿を世に知らしめたい──」

商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
永井紗耶子著(新潮文庫)
江戸の金の流れを握ればお上を動かせる──。新田次郎文学賞受賞作です。

八犬伝(上・下) 山田風太郎傑作選 江戸篇
山田風太郎著(河出文庫)
南総里見八犬伝の「虚」、作者・馬琴の「実」。鬼才が2つの世界を交錯させながら描く、伝奇ロマン!

みだら英泉
皆川博子著(河出文庫)
爛熟の江戸を舞台に絡み合う、絵師・栄泉の業と妹たちの情念。幻の傑作!

 

明治以降

侍たちの沃野 大久保利通 最後の夢
植松三十里著(集英社文庫)
明治の大プロジェクト安積疏水事業の真実! 巨額の国家予算を投入した日本初の土木事業を描く歴史小説。

小さい予言者
浮穴みみ著(双葉文庫)
開拓期の光と影、そして新たな時代へ──。北海道の近代を生きた人々を描いた、傑作短編集。

剛心
木内 昇著(集英社文庫)
建築界の巨匠の職人魂が震える! 己の信念を貫き、日本の未来を創った明治の建築家・妻木頼黄の闘い。

ボタニカ
朝井まかて著(祥伝社文庫)
幕末の土佐に生まれた牧野富太郎。ただ、ひたすら植物を愛し、莫大な借金、学会との軋轢もなんのその。

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