2021年01月05日 公開
2023年01月01日 更新
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に――。
くじ引きの結果、第18回は、どこの県の誰なのか。
執筆者は、「羽州ぼろ鳶組」「くらまし屋稼業」シリーズが人気で、『童の神』が直木賞にノミネート、『八本目の槍』も「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト10で第1位を獲得、『じんかん』が山田風太郎賞を受賞するなど、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
この動画は、第18回のくじ引きを撮影したものです。
宮崎県は、かつての日向国にあたります。
室町時代の日向は伊東氏、土持氏、北原氏、そして薩摩をも抑える島津氏などが割拠していました。
その後、戦国期に力を持ったのが伊東氏と島津氏です。
文明16年(1484)、日向南部、飫肥の地を巡って始まった両氏の攻防は、伊東氏の十代・義祐が島津氏を退けるまで続きます。
飫肥の地を手にし、日向国を手中に収めた義祐ですが、元亀3年(1572)の木崎原の戦いにおいて、島津氏に敗北。これをきっかけに、伊東氏は衰退し始めます。
滅亡の危機に立った義祐と子の祐兵が頼った先の、豊後の大友宗麟は、天正6年(1578)、耳川の戦いで島津氏に大敗。
義祐・祐兵の父子は伊予へと渡り、お家復興の機会を窮うことになりました。
伊東家を復興させるべく、奔走する祐兵を描いた連載第18回は、1月6日(水)発売の「歴史街道」2月号に掲載です。お楽しみに!
更新:12月04日 00:05