2018年01月03日 公開
2022年07月27日 更新
日本には、世界に向けて誇れるものがたくさんあります。質の高い充実したサービス、繊細でヘルシーな食文化、広く愛されるサブカルチャーなど。そして、歴史についても、日本は世界に誇れるものを数多く持っています。そのひとつとして今回は、読者が改めて外国の人に知ってほしい、魅力あふれる日本史上の人物を募集しました。
今月のお題は「外国人にもっと知ってほしい日本史上の人物は?」です。ランキング常連の、有名な人物が上位を占めました。今の時代だからこそ知ってほしい、評価されるべき…そんな思いが詰まったコメントがたくさん寄せられています。
戦国の天下人3人の中でも、織田信長が第1位に。多かった理由はズバリ「信長が好きだから」(20代、男性)。自分が好きなものは、人にも知ってほしくなるのが人情です。「こんな凄い人がいた事を世界に知ってもらいたい」(50〇代、男性)という熱いコメントもいただきました。
徳川家康は第3位。「250年間、平和な時代を築いた立役者で、外国人も学ぶべきヒントが、少なからずあると思うから」(20代、男性)と、太平の世の基盤を固めた力がポイントになったようです。
豊臣秀吉は第7位にランクイン。「朝鮮出兵があったことで、アジアでは評判が悪いが、草履取りから天下人へ成り上がった出世物語を伝えたい」(30代、男性)など、秀吉の負のイメージを払拭したい方々も、票を投じたようです。
トップの信長とたった0.2%差で、惜しくも第2位となったのは、坂本龍馬。前述の三英傑と同じく、日本人で彼を知らない人は、ほとんどいないでしょう。ところが龍馬について、こんな体験談が寄せられました。「私の海外出身の友人十数人に、龍馬を知っているか聞いたところ、知っている人は1人もいませんでした」(40代、女性)とのこと。日本での人気とは反対に、海外では知名度が低いのでしょうか? 「薩長同盟や大政奉還など、日本の歴史を語るには欠かせない人物だから」(40代、男性)など、日本史上において重要人物であるからこそ、外国の人たちには、改めて知っておいてほしいものです。
そして、第8位は、今話題のこの人。2018年NHK大河ドラマの主役・西郷隆盛でした。鹿児島出身の方からは「地元出身なので応援したい」(20代、女性)という声が。西郷どん、とても愛されています。
第5位の聖徳太子と第10位の上杉鷹山。共に優れた為政者として、日本では有名です。
聖徳太子については、「『和を以て貴しとなす』に見られるように、日本人の国民性を理解してもらえるのに役立つと思えるから」(50代、男性)との理由がありました。日本という国の根本にあたる部分を知ってもらうことが、海外の人との相互理解につながるのかもしれません。
江戸時代、米沢藩主だった鷹山には、「J・F・ケネディが尊敬する日本人なので」(60代、男性)などのコメントをいただきました。深刻な財政難に陥っていた藩を、立て直した鷹山。彼の手腕は、外国の政治家からも高い評価を得ています。混迷極まる今の時代だからこそ、再び注目されるべきということでしょう。
以下3人についても、日本の誇りとして、胸を張って紹介できる人物ばかりです。
第4位の伊能忠敬は「当時(江戸時代後期)の技術で精巧な地図を作製したことを知ってほしいから」(20代、男性)というコメントがありました。
第6位の杉原千畝については「こんな勇敢な日本人がいたことを知ってほしい」(30代、男性)などの意見が。彼は、ユダヤ人を救うために独断でビザを発行し、イスラエル政府からは賞を授与されている人物です。
第9位の宮本武蔵には「侍の生き様を知ってほしいから」(50代、男性)との理由が挙げられました。
11位以下にはこんな人物が。たくさんのご応募ありがとうございました。
▼華岡青洲「世界で初めて全身麻酔による手術を行った医師だから」(30代、男性)
▼関孝和「ベルヌーイ数の発見など、その功績はもっと知られていい」(50代、男性)
▼二宮忠八「もしかしたら世界初の有人飛行成功者になっていたかもしれない。いろいろな不運が重なって研究を続けられなかったけれど、本当にすごい人がいたのだと知ってほしい」(20代、女性)
更新:11月21日 00:05