2017年12月01日 公開
2023年11月14日 更新
今月のお題は「日本史上最高の芸術家といえば?」です。それではさっそくランキングを見ていきましょう!
1位、葛飾北斎 28.6%
2位、千利休 10.6%
3位、岡本太郎 8.8%
4位、伊藤若冲 4.9%
5位、松尾芭蕉 4.1%
6位、歌川広重 3.1%
7位、雪舟 2.8%
8位、尾形光琳 1.6%
9位、紫式部 1.5%
10位、狩野永徳 1.5%
「芸術」といえども、その形は様々です。絵画、彫刻、俳句、茶道、小説…。そして「日本史上最高」と位置付けるには、作品の素晴らしさ、美術史への貢献度、有名化否かなど、個人ごとに選ぶ基準も多種多様です。そんな今回のランキングでは、幅広いジャンル、幅広い時代の芸術家が選ばれています。芸術への思いがあふれるコメントとともに紹介しましょう!
2位以下に大差をつけて、葛飾北斎が堂々の第1位! 「色使いが繊細なのに、躍動感があるところが好き」(30代、男性)といった、作品自体の素晴らしさに加えて、「日本国内の評価もさることながら、ヨーロッパの画家達にも影響を与えたから」(30代、女性)など、国内外で評価が高いことから、栄冠に輝きました。
「彼の描く絵は今の日本のマンガなどにも通じている部分がある」(20代、女性)という方も。現在のクールジャパンの基礎を作ったとも言える北斎の人気は、いよいよ留まるところを知りません。
伊藤若冲、歌川広重、尾形光琳と、江戸時代に活躍した絵師が、四位、六位、八位とランクインしました。
若冲については「動物の躍動感が素晴らしい」(40代、女性)、「今の人が見ても、新しいと感じさせる構図や配色」(20代、女性)などの意見がありました。
広重は「『東海道五十三次』は誰でも知っているから」(60代、男性)と、代表作のインパクトが強かったようです。「藍色があんなにも綺麗な色だったのかと思い知らされた。『ヒロシゲブルー』に衝撃を受けた」(30代、女性)という実感のこもったコメントもいただきました。
光琳については「斬新なデザインで、現代の感覚でも新しいと感じさせる超時代性が秀逸」(60代、男性)など、若冲と同じく、時代を超えた美に惹きつけられる方が多数いました。
最も現代に近い人物としては、昭和を代表する芸術家・岡本太郎が3位に入りました。
「なんといっても太陽の塔!」(60代、女性)と、岡本太郎に関しては、やはり太陽の塔のイメージが強いようです。「誰も思いつかないような斬新な作品には、不思議と惹かれる魅力がある」(10代、男性)、「旧来の慣習や規範にとらわれず、自由な視点と奇抜な発想で創作活動を続け、世界へ影響を与え続けた」(30代、男性)など、独自の世界観に惹かれた方が多いようです。「『芸術は爆発だ!』が、インパクトありすぎ!」(60代、男性)といった、ご本人の個性の強さにも注目が集まりました。
7位の雪舟と、9位の狩野永徳は、作風は正反対ですが、どちらも優れた芸術家としてランクイン。
雪舟については「水墨画が、白黒なのにとても美しいと思ったから」(10代、女性)、「墨の濃淡で自然を表現する感性はとても真似できないと思うから」(30代、男性)など、白黒で描かれる、シンプルでありながらセンスを感じる水墨画の美しさに惹かれたようです。
永徳に関しては「描き方がダイナミック」(50代、男性)、「日本が一番華やかだった安土桃山時代において、金碧障壁画の最高峰だったから」(40代、男性)といった筆致の大胆さ、絵画の華やかさを挙げた方がいました。
さて、紫式部のランクインは意外に感じた方もいるのでは? 芸術家というと絵画に目が行きがちですが、文学作品だって立派な芸術! 「源氏物語という有名な話を作り上げ、今も受け継がれているから」(30代、女性)と、日本最古の女流作家として、長編小説を書いた功績に対して票が集まりました。
俳句を文学として確立した松尾芭蕉は5位。「自分の足で全国を渡り歩き、数々の句を残し、今もなお親しまれているから」(30代、女性)など、作品の知名度や、長距離の旅を決行した行動力なども、ランクインの決め手だったようです。
小説や俳句など、形あるものを残した、というわけではない人物も芸術家としてランクインしています。堂々の2位に輝いた、千利休です。「茶を芸術として確立した」(40代、女性)、「『侘び寂び』を始めとした空間の芸術を作り上げた」(30代、女性)などの理由が寄せられました。
更新:12月10日 00:05