2017年06月17日 公開
2019年05月29日 更新
6月18日は、「おにぎりの日」だそうです。石川県の旧鹿西町(現・中能登町)で弥生時代後期の遺跡「チャノバタケ遺跡」で日本最古の「おにぎり」の化石が発見されたことから、「鹿西」の「ろく」と、毎月18日の「米食の日」(「米」の字を分解して「八十八」から)にちなんで制定されたそうです。発見された炭化米には人間の指で握られた形跡も残っていたとのことです。
一方で、「おむすびの日」もあります。 それは1月17日で、阪神・淡路大震災が起きた日です。食べ物不足で不安のどん底にいた被災者を、ボランティアがおむすびの炊き出しで支援したことから、米食の大切さとボランディアの善意を忘れないために制定されたそうです。
「おにぎり」と「おむすび」の違いには諸説あるようですが、ひとつには、「おにぎり」は米を握ったもので、形はボール型でも俵型でもいいようですが、「おむすび」は神様が宿る山型だとか。そうなると、「おむすびころりん」で転がる「おむすび」は三角だったということになるかと思われます。
日本で全体的には「おにぎり」が多いようで、関東から東海にかけて「おむすび」と呼ばれる傾向にあるようです。確かに私の関西の実家では俵型で「おにぎり」と言っていました。
さて、「おにぎり」ですが、平安時代にはおにぎりの原形の「頓食」というものがあります。鳥の卵に似ていることから「鳥の子」とも呼ばれました。この頓食は戦国時代には兵や畑仕事の携帯食として、また招待客へのもてなし用として用いられました。 現在のように海苔が巻かれるようになったのは江戸時代の元禄期だそうです。四角い板海苔の「浅草海苔」が普及したことで、海苔をおにぎりに巻けばご飯が手につかないので食べやすく、栄養もあり、おいしいということで、おにぎりに海苔を巻く習慣が広まったそうです。
今ではコンビニの主力商品で、さらに手軽に食べることができるようになっていますが、日本人がいにしえより愛してきた食べ物だと思うと、感慨深いものがありますね。
更新:11月22日 00:05