2022年02月09日 公開
2023年01月01日 更新
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に――。
くじ引きの結果、第31回は、どこの県の誰なのか。
執筆者は、今年1月、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞!「くらまし屋稼業」シリーズが人気で、『八本目の槍』も「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト10で第1位を獲得、『じんかん』が山田風太郎賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズが第6回吉川英治文庫賞を受賞するなど、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
この動画は、第31回のくじ引きを撮影したものです。
愛知県は、かつての尾張国、三河国にあたります。
戦国時代の愛知県出身の武将というと、織田信長を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
天文3年(1534)に、尾張守護代・織田大和守家の奉行を務める織田信秀の嫡男として生まれた信長。幼い頃から変わった振る舞いが多く、周囲から「大うつけ」と呼ばれていました。
天文21年 (1552)に父・信秀が急逝すると、家督を継いだ信長は、父の葬儀に茶筅髷の頭、袖なしの着物、獣皮の半袴、腰に荒縄という格好で現われ、位牌に抹香を投げつけて帰ったといいます。
父の死後、信長には数多の困難が待ち受けていました。
鳴海城主の山口父子が今川義元に寝返り、その後も織田一族内部の抗争が相次ぎます。
数々の戦に挑んだ信長は、永禄元年(1558)、尾張上四郡の守護代・織田信賢を浮野の戦いで破り、その翌年、悲願の尾張統一を果たしました。
尾張を統一し、13代将軍足利義輝に謁見するために京へと向かう道中の信長を描いた連載第31回は、2月4日(金)発売の「歴史街道」3月号に掲載です。お楽しみに!
更新:11月21日 00:05