2021年12月28日 公開
2021年12月28日 更新
右から土方愛氏、堀口茉純氏、美甘子氏、山村竜也氏
NHK正月時代劇『幕末相棒伝』がいよいよ1月3日(月)夜9時から放送される(原作:五十嵐貴久著『相棒』〈PHP文芸文庫〉)。
それに先立ち、幕末ファンの代表ともいえる4人が、高画質4K版を観た後に座談会を行なった。
果たして、その満足度はいかに?
坂本龍馬と土方歳三――。この二人がコンビを組んだら、さぞかし楽しかろうという、幕末好きの夢を叶えてくれたのが、五十嵐貴久著『相棒』(PHP文芸文庫)。これを原作に、息をするのも忘れるようなすごい映像を作りだしてくれたのが、NHK正月時代劇『幕末相棒伝』である。
先日、『幕末相棒伝』の高画質4K版を堪能した後、土方歳三資料館館長の土方愛さん、歴ドルで龍馬ラブの美甘子さん、新選組好きのお江戸ル・堀口茉純さん、そして『幕末相棒伝』の時代考証を務めた山村竜也さんというメンバーで、「幕末座談会」が行なわれた。
その様子をお伝えする前に、少しだけ『幕末相棒伝』のあらすじを紹介しよう。
と、あらすじだけでも、ワクワクするストーリーだが、ここに新選組の近藤勇や沖田総司はもちろん、薩摩の中村半次郎、長州の桂小五郎、公家の岩倉具視など、幕末をいろどるオールキャストが登場する。しかも、龍馬と土方のコンビがそこに絡むのだから、面白くないはずがない!
「幕末相棒伝」を観た興奮さめやらぬなか、座談会は始まった。
座談会参加の4人はいわば幕末好きの代表みたいな方々、みなさん揃って、「推せる!」と大絶賛。
その声を一部、列挙してみよう。
美甘子さん「テンポがよくて、すごくポップな時代劇でした。龍馬には『この台詞は言ってほしい』というフレーズがあるんですが、それが全部入っていた。まさに龍馬ファンが思う龍馬像だと思います。それに永山瑛太さんは土佐弁がすごく上手でした。難しいんですよ、土佐弁」
堀口さん「観終わって、まるで二人と一緒に時代を駆け抜けた感じがしました。すごい疾走感。この組み合わせ、すごいなぁ。向井理さんを土方さんにキャスティングした人って神じゃないですか?」
土方愛さん「子孫としては、いつも新選組ものをドキドキしながら見ているんですが、今回はいわゆるIFの世界なので、気楽に楽しめました。向井さんは色白で、歳三さんにぴったりだと思います。それに二人の掛け合いの楽しさもあって、幕末に興味をもってくれる人も増えるのでは」
山村さん「映像がきれいだし、なにより主演の2人がいいですね。永山瑛太さんは人たらしの龍馬そのものでかわいげがあるし、向井理さんの土方は、幕府に義を尽くす副長の顔と、ちょっとしたところで喧嘩っ早い顔が出て、よかった。最初はいやいや組まされたコンビが、どんどんバディ感が出てきて、いい化学反応が起こっています。殺陣も迫力がありました。中村半次郎の示現流も桂小五郎の神道無念流も、その特徴をしっかりと取り入れていましたね」
と、4人とも大満足の様子。個人的には、土方が羽織を着るとき、下がっている後ろ髪を襟から出す仕草がツボで……。
確かにスピーディで、「混ぜるな危険」な龍馬と土方の、2日間でバディとなっていく過程が、約90分で描かれるとは、もう奇跡でしかない。
さて、犯人は誰なのか。衝撃のラストシーンは?
それは1月3日の放送のお楽しみ。
一つだけネタバレすると、今回の映像作品と原作はラストが違っている。お正月にはテレビと本、どちらも楽しんでほしい。きっと龍馬や土方のファンになって、幕末をもっと知りたくなるはずだ。
坂本龍馬(左、永山瑛太)と土方歳三(右、向井理)
放送予定:2022年1月3日(月)夜9時〜10時29分(総合)
原作:五十嵐貴久
脚本:土橋章宏
音楽:遠藤浩二
監督:堀切園健太郎
出演:
永山瑛太 向井理 佐藤隆太 白洲迅 堀田真由 浅利陽介 奥野瑛太 和田正人 阿部亮平 谷田歩 駿河太郎 渡辺大 近藤芳正 / 杉本哲太 中村梅雀 ほか
原作本『相棒』は弊社より絶賛販売中。
更新:11月21日 00:05