2020年04月30日 公開
2023年01月01日 更新
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に――。
くじ引きの結果、第10回は、どこの県の誰なのか。
執筆者は、「羽州ぼろ鳶組」「くらまし屋稼業」シリーズが人気で、『童の神』が直木賞・山田風太郎賞の候補になり、『八本目の槍』も「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト10で第1位を獲得するなど、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
この動画は、第10回のくじ引きを撮影したものです。
北海道にはアイヌが住んでいたが、そこに本州から和人が入ってきました。
鎌倉時代以降、北海道の南、渡島(おしま)半島の支配を幕府から認められたのは、安東氏です。
康正2年(1456)、和人とアイヌとの間で、コシャマインの戦いが起こりました。
この戦いで活躍した武田信広は、勢力を拡大。のちに蠣崎(かきざき)氏を名乗ります。
やがて蠣崎氏は、渡島半島を支配するようになりました。
戦国時代、蠣崎氏の当主は慶広(よしひろ)。のちの松前慶広です。
天正18年(1590)、豊臣秀吉の小田原征伐、そして奥州仕置が行なわれました。
多くの大名が取り潰される中、蠣崎慶広は生き残ることに成功し、その後、松前氏として江戸時代を生き抜くことになります。
秀吉による天下統一の直後の天正19年(1591)、奥州で九戸政実(くのへ まさざね)の乱が起こりますが、そのとき、蠣崎慶広もアイヌを伴い、海を渡って出陣しています。そこではどんな戦いが繰り広げられたのか――。
九戸政実の乱における、北海道の戦国武将・蠣崎慶広をアイヌの視点で描いた連載第10回は、5月7日(木)発売の「歴史街道」6月号に掲載されています。お楽しみに!
更新:12月10日 00:05