2020年03月24日 公開
2023年01月01日 更新
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に――。
くじ引きの結果、第9回は、どこの県の誰なのか。
執筆者は、「羽州ぼろ鳶組」「くらまし屋稼業」シリーズが人気で、『童の神』が直木賞・山田風太郎賞の候補になり、『八本目の槍』も「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト10で第1位を獲得するなど、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
この動画は、第9回のくじ引きを撮影したものです。
岩手県は、かつての陸奥国の一部にあたります。
この地の大名として、よく知られているのは「南部氏」。
文治5年(1189)、奥州藤原氏を滅ぼした源頼朝が、その戦いで功があった南部光行に五郡を与えたのが、陸奥国における南部氏の始まりといわれています。
戦国時代においては、陸奥国の北半分を南部氏が支配、南半分は葛西氏、斯波氏、阿曽沼氏などが割拠していました。
そして天正18年(1590)、豊臣秀吉による小田原征伐の際、南部利直は秀吉の下に参陣していたことで、その後の奥州仕置で領地を安堵されました。
一方、他の多くの家は参陣しなかったため、改易されてしまったのです。
戦国を生き抜き、盛岡を居城にした南部氏は、そのまま明治維新を迎えることになります。
この南部家を支えた武将に、北信愛(きた・のぶちか)という人物がいます。
彼は、奥州に隠れなき名将と讃えられていますが、それはなぜなのか――。
岩手県の戦国武将・北信愛の晩年の活躍を取り上げた連載第9回は、4月6日(月)発売の「歴史街道」5月号に掲載されています。お楽しみに!
更新:12月10日 00:05