2019年08月28日 公開
2023年01月01日 更新
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に――。
くじ引きの結果、第1回は佐々成政×富山県でした。では、第2回はどこの県の誰なのか。
執筆者は、「羽州ぼろ鳶組」「くらまし屋稼業」シリーズが人気で、『童の神』が直木賞の候補になり、新作『八本目の槍』も好評、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
この動画は、第2回のくじ引きを撮影したものです。
くじ引きの結果、連載第2回は……長崎県!
長崎県は、かつての肥前国の一部と対馬国、壱岐国にあたります。
戦国時代の長崎県は、全体を支配している大名はおらず、松浦氏、大村氏、有馬氏などが割拠していました。
天文18年(1549)に来日したフランシスコ・ザビエルが、長崎県の平戸を訪れたのは翌年のことです。
キリスト教だけでなく、西洋の文物をもたらすことから、各地の大名はキリスト教を容認していきます。
さらに、キリスト教の洗礼を受ける大名も現われました。
長崎県では、大村純忠や有馬晴信がキリシタン大名となります。
九州では戦国時代、三つの大きな勢力が出来ていきます。薩摩の島津氏、豊前の大友氏、そして、肥前佐賀の龍造寺氏です。
龍造寺隆信はさらに領国を広げんと、島原の有馬氏を圧迫していきます。
劣勢の有馬晴信が頼ったのが、島津氏です。
島津四兄弟の末弟・家久の援軍を受けた晴信が、沖田畷において、龍造寺隆信と激突したが――。
長崎県の武将・有馬晴信の沖田畷の戦いを、島原に来ていた外国人の視点で描いた連載第2回は、9月6日(金)発売の「歴史街道」10月号で掲載です。お楽しみに!
更新:12月10日 00:05