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香取市が取り組む伊能忠敬翁没後200年記念事業

2018年04月12日 公開
2018年04月12日 更新

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伊能忠敬

伊能忠敬肖像画(千葉県香取市 伊能忠敬記念館所蔵)
 

伊能忠敬がその半生を過ごした千葉県香取市

伊能忠敬がその半生を過ごした千葉県香取市には、伊能忠敬旧宅が残り、伊能忠敬記念館もある。

忠敬没後200年となる今年、同市では、歴史ファンには見逃せない様々なイベントが開催される。

最も注目すべきは、5月20日(日)のシンポジウム。200年に一度のイベントとして、伊能忠敬の世界的な業績にまで目を向け、世界や時代との関わりから、伊能図をめぐる人的関連を広く探るものだ。

伊能図が欧米に伝わる契機となったシーボルト事件を取り上げ、忠敬の子孫や、ドイツから招いたシーボルトの子孫などから、200年の時空を超えて、事件の「その時」と「その後」が語られる。ぜひ、会場に足を運んでいただきたい。

同日には、記念式典に先立って、JR佐原駅南口ロータリーにて、伊能忠敬翁銅像除幕式も行なわれる。

市民団体から声が上がって建立委員会が組織され、一昨年10月から集められた寄付によって建てられるものだ。日本全国を測量した忠敬だけに、全国各地から多くの寄付があった。

銅像は、過酷な環境の蝦夷地へ向かう姿を表現している。緯度一度の距離を明らかにすることを目標に、毎晩、北極星を観測していたことにちなみ、北を向いて建てられる。

午後には、「伊能大図パネル帰着式」が、香取市民体育館で行なわれる。

香取市は、伊能図のうち最も大きな大図の原寸大複製パネル255枚を地域ごとに分割し、昨年2月から全国の9市町に貸し出して、一般公開した。例えば、北海道部分は、忠敬の弟子で蝦夷地全土を測量し、伊能図完成に大きく貢献した間宮林蔵の故郷・茨城県つくばみらい市に貸し出された。

5月20日には、これらのパネルが再び香取市に集められ、日本全図が完成する。大図が一堂に会した様子は壮観に違いない。

パネルは、同体育館に並べて、5月25日(金)まで一般公開される。
 

伊能忠敬翁没後200年記念シンポジウム(参加費無料)

第1部 シーボルト事件~「その時」と「その後」

シーボルト子孫、コンスタンティン・フォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン氏も登壇!

日時:5月20日(日)10時30分~11時50分
場所:佐原文化会館(JR佐原駅徒歩5分)

1)基調講演「その時」〜北方図をつくった男たち
  講演者:佐々木利和(北海道大学客員教授)
2)パネルディスカッション「その後」 〜我が家に伝わるもの
  パネラー:伊能忠敬子孫、シーボルト子孫、間宮林蔵子孫 ほか
  コーディネーター:久留島浩(国立歴史民俗博物館長)
 

第2部 「伊能忠敬──業績と時代」

日時:6月24日(日)13時30分~17時
場所:佐原中央公民館(JR佐原駅徒歩5 分)

お問合せ:伊能忠敬翁没後200年記念事業実行委員会事務局(香取市役所企画政策課)
電話:0478-50-1206

※平成22年(2010)に国宝に指定された伊能忠敬関連資料2,345点からのベストセレクションを、豊富なビジュアルで紹介する図録も刊行される。5月20日から伊能忠敬記念館などで購入可能(税込1,000円)。

伊能忠敬翁没後200年記念事業についてはこちらへ

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