2016年09月20日 公開
2016年09月20日 更新
神功皇后により創建されたと伝わる、大阪府堺市の開口(あぐち)神社。地元では、奈良時代に行基が創建した境内の神宮寺・念仏寺(現在は廃寺)にちなみ「大寺(おおてら)さん」と呼ばれ、親しまれているという。
堺市博物館では、そんな堺の人々が長きにわたり信仰してきた「大寺さん」の歴史に迫る特別展を開催中だ。昔の姿が描かれた絵画や、町との深い関わりがわかる文書、行基が彫ったという平安時代の薬師如来坐像など、神社に受け継がれてきた文化財を一挙に公開する。
また、江戸時代を代表する絵師・土佐光起筆の重要文化財「大寺縁起」(開口神社蔵)の修理完成と、その下描きにあたる「大寺縁起下絵」(堺市博物館蔵)の大阪府有形文化財指定を記念した本展では、その2点をあわせて展示。完成した絵巻と下描きを比較することで、光起と弟子たちの制作の過程を垣間見ることができるのも面白い。
会場:堺市博物館
大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2(大仙公園内)
会期:~2016年10月23日(日)
開館時間:9時30分~17時15分(入館は16時30分まで)
休館日:9月26日(月)、10日3日(月)、17日(月)
入場料:一般:200円 高大生:100円 小中学生:50円
未就学児無料 ※堺市内在住の小中学生は無料
HP:http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/
電話:072-245-6201(堺市博物館)
更新:11月22日 00:05