2015年09月24日 公開
2023年03月09日 更新
行楽日和のシルバーウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか。
私は地元・広島に帰省し、ゆるゆるしていましたが、一日足を伸ばして、島根県は松江・出雲に行ってきました。
とはいえかなりの駆け足で、全てを満足に観光できたわけではないのですが……。
宍道湖は想像よりずっと大きく、向こう側はまったく見えず。湖畔を車で走るだけでも気分が良い!
サイクリングしている人を多く見かけましたが、この季節は最高かもしれません。
この湖畔に建つ、島根県立美術館にも訪れたかったのですが、時間の関係で断念しました……。伊藤若冲や菱田春草ら日本美術の名品とともに、湖に映える美しい夕日も鑑賞できる「絶景の美術館」としても有名なこの美術館。
(写真提供:フォトライブラリー)
また、松江といえば、今年7月に国宝指定された天守を誇る、松江城も重要なスポットのひとつです。
(写真提供:フォトライブラリー)
が、こちらも時間が無く拝めず……。松江は他にも、小泉八雲の記念館や武家屋敷など、歴史にまつわるスポットが多い街です。
また、宍道湖につながる水路が巡る城下町は落ち着いた雰囲気で、ふらっと散策するだけでも良いかもしれません。
小舟で巡るのも楽しそう。やはり水の近い街は気持ちが良いですね。
また来なければ……! との思いを胸に、急ぎ足で出雲に向かいます。
目当てはもちろん出雲大社。
が、実はこの時点で既に空は夕暮れ。
↑第2の鳥居から振り返ると、遠くに真っ白な第1の鳥居が望めます。出雲大社には計4つの鳥居が。順番にくぐるのが作法です。
橋を渡ると……
第3の鳥居が。
この奥の「松の参道」、真ん中は位の高い人だけが通れるということで、砂利が整備されているのは鳥居を避けた左右の道のみ。
松はさりげなく植わっていますが、樹齢は400年を超えているとか。
そしてその先、第4の鳥居をくぐった先にあるのが拝殿。出雲大社は、おととしに遷宮が行なわれたばかりですが、本殿の工事中は、ふだんそこに住まっている大国主命がこの拝殿に仮住まいをしていたとか。
ただ、この日は工事中。
↓拝殿
本殿の前、八足門でお賽銭を投げました。通常、この中には入ることができません。
↓八足門
もう既に真っ暗ですが、続いて神楽殿にお参り。とにかく、日本最大級の注連縄(しめなわ)が圧巻!
この太さだと、撚り合わせるのに何人がかりでしょうか。
最後に、大国主命の「ムスビの御神像」。
大国主命は、日本海から突如現われたこの「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」のおかげで、神性を得、この国を造り上げたのだという伝説を象ったものです。
↓上の写真のアップ
期せずして、夜のライトアップが伝説に信憑性を与えているような気もします。
ちなみにこの向かいには、因幡の白兎とのエピソードをモチーフにした像も建っています。
……ここまで夜が更けると、灯りの少ない参道にはあまり人気がなく、土産物屋もほとんど閉店。
出雲そばが食べたかったのですが、ほとんどのお店は昼過ぎには閉まってしまうらしいのです(朝打った新鮮なおそばが食べられるのはお昼まで!)。
が、ちょっと粘って、ぎりぎり開いていたお店でおそばをいただき、帰路に。
広島市から松江までは、おととし松江自動車道が全線開通したこともあって、車で2時間半程度。
東京からは、新幹線で岡山駅まで行って(3時間くらい)、そこから特急「やくも」でやはり2時間半。あるいはレンタカーで走っても同じくらいです(出雲には空港もあります)。
松江~出雲は車あるいは山陰本線で40分です。
山陰というとちょっと交通の便が悪いイメージがありますが(確かに電車だと半日かかります)、日本海の魚介や温泉も目当てに、「ゆっくり“遠出”するぞ」と構えて、のんびり旅するには最適の場所。
10月は、出雲は「神有月」で日本中の神が集結し、普段の数万倍の御利益があるパワースポットになっているかも!?
シルバーウィークはおうちでのんびりされた方、来月の連休にはいかがですか(廣)。
更新:11月24日 00:05