2017年06月06日 公開
2022年07月27日 更新
新年度になりふた月が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。編集部は4月に部員の入れ替わりがありました。実は、本コーナーの担当も1年ぶりに交代! 私で7人目となりますが、これまでの担当に負けないよう、みなさまにより楽しんでいただけるような企画を目指しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回のお題は「あなたが好きな剣豪は?」です。小説や映画、ドラマなど様々な作品で描かれてきた剣豪たち。みなさまが「好きな剣豪」に挙げる人物は、ご自身の思い入れのある作品にも大きく影響されているのではないでしょうか。さて、ランキングですが、「予想通り」のところもあれば、「え?」と意外なところもある順位となりました。
1位、宮本武蔵 41.1%
2位、佐々木小次郎 5.7%
3位、沖田総司 5.6%
4位、坂本龍馬 4.6%
5位、土方歳三 4.0%
6位、柳生三厳(十兵衛) 3.7%
7位、塚原卜伝 2.3%
8位、斎藤一 2.0%
9位、上泉信綱 1.8%
10位、柳生宗矩 1.5% 足利義輝 1.5%
宮本武蔵が2位に30パーセント以上の差をつけて堂々の第1位! 得票率も脇本陣史上最多となりました。まさに敵なしの結果です。「なんといっても二刀流が格好いい」(40代、男性)、「生涯無敗、これにつきます」(70代、男性)と、やはり他の剣豪たちと一線を画す「二刀流」の使い手であることと、生涯無敗といわれる圧倒的な強さに魅かれる方が大多数でした。
また、「大学時代、吉川英治『宮本武蔵』にはまって以来、剣豪といえば武蔵」(40代、男性)、「NHKの時代劇の役所広司演じる武蔵がよかったから」(40代、女性)、そのほか漫画『バガボンド』など、作品に関連しての票も、他の人物と比べ多く入りました。武蔵を主人公とした有名作品が多いのも、人気の理由の一つですね。
第2位は、武蔵との巌流島の戦いで知られる佐々木小次郎。残念ながら、ここでも宿敵・武蔵に勝つことはできませんでした。長刀「物干し竿」を使いこなす腕前のほか、「策を弄せず真剣に立ち向かう姿勢に共感を覚えます」(60代、男性)、「60代で20代の武蔵に決闘を挑んだとされる男気」と、その生き様に胸を熱くした方からの票が集まりました。
小次郎と僅差の第3位は沖田総司。なんと、半数以上が女性票! 「新選組一番隊組長及び、撃剣師範の実力をもちながら、夭逝した剣豪だから」(40代、女性)など、その悲劇的な生涯が女性の心をくすぐるようです。
第4位は、どんなランキングにも顔を出してくる(笑)、坂本龍馬。編集部としては少し意外な順位でした。一般に剣豪というイメージは薄いですが、「龍馬は北辰一刀流の免許皆伝。ピストルのイメージだが、剣も強かったと思う」(40代、女性)と聞くと、なるほど、納得です。
そして第5位は、弊誌5月号で特集も組んだ土方歳三。こちらも女性票が数多く集まりました。「幕末を剣一筋に走り去った潔さが好き」(60代、男性)、「自分、仲間の信念を守る為に諦めず戦ったから」(30代、女性)、そのほか、己の道を貫いた生き方に惚れた方々から、多くの熱いコメントが届きました。
6位以下にも、剣豪として日本史に名を轟かせた強者たちが勢ぞろい。中には、編集部内で人気が高い人物が何人も。
第6位は、山田風太郎著『魔界転生』の影響も大きく、柳生三厳(十兵衛)。それに続き、鹿島新當流の祖・塚原卜伝が第7位です。そして編集部の大本命、剣聖・上泉信綱がまさかの(?)第9位! 「新陰流の祖であるし、柳生(宗厳)や丸目(長恵)、宝蔵院(胤栄)など多くの剣豪を育てているので」(30代、男性)、「剣聖にして新陰流の祖。断トツ一番有名でしょう」(40代、男性)など、剣豪たちの「師」であるからという納得の意見が集まりましたが、得票数は少なく、ぎりぎりのランクインでした…。
このほか、11位以下には、こんな名前が挙がりました。
▼堀部安兵衛「高田馬場の決闘、赤穂浪士吉良邸討入りという二件に関わった人生がドラマチック」(50代、男性)
▼柳生宗厳(石舟斎)「柳生一族全員を挙げたかったが、岩を真っ二つにした『一刀石』の伝説を本当だと信じて」(30代、女性)
▼愛洲久忠(移香斎)「『兵法三代源流』の一つ陰流の始祖であり、あの剣聖・上泉信綱の師といわれているから」(30代、男性)
▼桂小五郎「近藤(勇)さんより強かったといわれるし、何より写真が格好イイ!」(40代、男性)
みなさまの剣豪に対する熱い思い、しかと受け取りました。弊誌では剣豪に関する大きな特集をあまり組んでいませんでしたので、この結果を踏まえ、今後も企画を考えていきたいと思います。
更新:11月21日 00:05