2017年05月10日 公開
2022年07月27日 更新
今回のお題は弊誌2015年10月号以来、1年半ぶりとなる「特集してほしい人物」です。前回は戦国武将限定での募集で、結果は1位・織田信長、2位・真田幸村(信繁)、3位・伊達政宗でした。さて、今回は特に時代に縛りを設けませんでしたが、顔ぶれはどう変化したでしょうか。
1位、織田信長 8・8%
2位、坂本龍馬 4.1%
3位、徳川家康 3.1%
4位、伊達政宗 2.5%
5位、井伊直虎 2・2%
6位、卑弥呼 2・2%
7位、真田信繁 1・6%
8位、聖徳太子 1・6%
9位、武田信玄 1・6%
10位、紫式部 1・5%
前回同様、圧倒的な支持を集めた織田信長が第1位です。「不合理な制度を次々と破壊し、新しい国の在り方を追求する姿は、現代にこそ求められる」(50代、男性)と、信長のカリスマ性に関するコメントが多く寄せられました。
また、「情け容赦なく戦国の世を生きたと伝わるが、本当に無慈悲な人だったのか興味がある」(50代、女性)、「未だに解明されていない謎が多いので、詳しく知りたい」(30代、女性)など、最新研究や新説を知りたいという方も多く見受けられました。
第2位は「司馬遼太郎の本を読んで以来、大ファンです!」(40代、女性)という方が多数。『竜馬がゆく』で人気を集める坂本龍馬です。龍馬の先見性や行動力に着目する方が多く、「考え方を掘り下げ、『龍馬なら今の日本をどう変えてくれるか』という観点で、特集を組んでほしい」(20代、男性)という趣旨のコメントが目立ちました。また、龍馬で気になるポイントといえば、外せないのがこれ。「暗殺の真相が知りたい」(50代、女性)。
第3位の徳川家康は、1年半前のランキングでの7位からジャンプアップしました。要因として、「『真田丸』と『おんな城主 直虎』での描かれ方が全然違うので、本当はどのような人物だったのか気になる」(30代、女性)と、昨年と今年の大河ドラマが影響しているようです。一方で、「家康は信長、秀吉の後塵を拝する人物という印象があるので、実像を知りたい」(10代、女性)という声も。
4位以下も魅力的な人物がずらり。中でも熱いコメントが寄せられたのが、この2人。
7位の聖徳太子には、「様々な功績や能力があったとされるが、どこまでが真実なのか…。そこも含めて惹かれます」(40代、女性)。謎多き皇子の実態が明らかになる日が楽しみですね。
また、「『源氏物語』という千年語り継がれる物語を残した人が、どんな生活を送っていたのか知りたい」と、10位の紫式部は、その人物像に関心が集まりました。
この他、ランキング外ながらも興味深い人物たちを一気に紹介します。
▼大塩平八郎
「与力だった大塩がなぜ乱を起こしたのかを詳しく知りたい」(20代、男性)
▼杉原千畝
「トランプ政権で移民排除の動きがある今だからこそ、杉原千畝が行なった難民救済のビザ発給は振り返るべき素敵な歴史だと思う」(20代、女性)
▼関孝和
「和算の大家として世界に誇るべき人物なのに、知名度が低いことが残念。是非特集してほしい!」(30代、男性)
▼藤堂高虎
「彼の処世術を学びたい」(男性)
▼徳川綱吉
「通説で愚将とされることが多いが、近年施政者としての評価が高まっているので、公平な視点で描いた特集を読みたい」(40代、男性)
▼橋本左内
「中学生の時、尊敬する先生が熱く語っていたから、どのような人物か知りたい」(20代、女性)
▼福澤諭吉
「なぜ、一万円札の肖像に選ばれたのか…。その生涯から紐解いてほしい」(30代、女性)
▼山中鹿之助
「『我に七難八苦を与えたまえ』で有名な尼子の忠臣。彼の生涯は謎が多いので、解明してほしい」(30代、男性)
▼雷電爲右エ門「稀勢の里の横綱昇進によって、久々に日本人横綱誕生したので、歴史上の名横綱を取り上げてほしい」(50代、男性)
みなさまの熱い想い、しかと受け取りました。今回のランキングとコメントは、今後の誌面作りに活かして参ります。ランキングの制作を通じ、改めて「皆さまあっての『歴史街道』」だと実感できました!
更新:11月21日 00:05